​23. コミュニズム: バブーフ、フォイエルバッハ、マルクス、ナポレオン三世: 1789-1852

画像: 1848年の二月革命

2025.03.20

ライフ・ソーシャル

​23. コミュニズム: バブーフ、フォイエルバッハ、マルクス、ナポレオン三世: 1789-1852

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/歴史から反対者たちを消し去って、マルクス主義者たちは、開祖マルクスの神話を捏造し、コミュニズムの名を奪取しました。 コミュニズムは、もとはただ「庶民第一主義」を意味するだけで、共同体優位や財産共有などは含まず、ましてや階級闘争だの暴力革命だのも関係ありません。そして、それはむしろそもそも哲学の問題でした。/

「ようするに、フォイエルバッハ、マルクス、エンゲルスは、庶民の生活がすべての根本だ、と考えた。これもマテリアリズムと言ったが、デカルト的機械唯物論とはまったく違う意味だった」

ソファ哲学者たちの中での思弁的論争にうんざりしたマルクスとエンゲルスは、実践に目を向けました。生産関係を変えるために、彼らは庶民連合の「コミュニズム」を唱え、ブリュッセルにコミュニスト連絡委員会を設立しました。しかし、無政府互恵主義のプルードンは、1846年に『貧困の哲学』を出版しました。その中で、彼は、富を求める改革がかえって貧困を生み出すという矛盾、とくにマルクス主義は人々を団結させるかもしれないが、フォイエルバッハが批判したキリスト教のように人間性を奪う、と論じました。プルードンの的確な警告に激怒したマルクスは、1847年に『貧困の哲学』を執筆しました。それによると、プルードンは愚かしくもリカードの投下労働価値論を信奉しているが、労働力という独特な商品は、それ自体よりも価値の高い商品を生産できるため、労働者はブルジョア階級に剰余価値を搾取される、と言います。

「プルードンはマルクス主義の将来的な問題を予見していた。一方、マルクスは、彼の労働疎外論を洗練させたもの、リカードが先行投資した生産手段の減価償却をすでに勘定に入れていたことを知らなかったのだろうか」

いずれにせよ、マルクスとエンゲルスの「コミュニズム」は、彼らの駒として搾取されるデメリットしかなかったため、だれも庶民を引き入れられませんでした。そこで彼らは、ロンドンのドイツ系キリスト教社会改革派庶民の義人連盟に乗っ取ろうと計画しましたた。1847年、巧みな演説で、彼らはそれを「コミュニスト連盟」に変えました。彼らは「万国の労働者よ、団結せよ!」というスローガンを掲げ、ブルジョア階級の打倒、私有財産の廃止、平民(プロレタリア)独裁の樹立を主張しまし。

「敬虔なキリスト教徒と無神論マルクス主義は相性が悪い。きっと多くのメンバーが離脱しただろう」


23.7. 1848年の二月革命

そのころ、ヨーロッパ全土でジャガイモ飢饉が起こっていました。ジャガイモは、農民や貧者の唯一の生活手段でしたが、細菌で腐ってしまいました。豊作を期待して単一品種に頼りすぎたため、被害は悪化しました。ジャガイモ不足で小麦やパンの価格も高騰しました。庶民は関税引き下げなどの対策を政府に求めました。

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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