アイデアを豊富に持っている人ほど、陥ってしまう罠とは? ~レビットに学ぶ結果の出し方

2022.04.25

経営・マネジメント

アイデアを豊富に持っている人ほど、陥ってしまう罠とは? ~レビットに学ぶ結果の出し方

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

「斬新な企画案を考えるのが得意」「アイデアならたくさん持っている、なぜ聞いてくれないのか」 こう考えるビジネス・パーソンは多い。 さらに、他人が行った戦略や施策に「あの戦略じゃうまくいくはずがない。こうすればうまくいくのに」「そもそも企画がよくない。自分ならこうするのに」という、実行された戦略や施策に対して、自分のアイデアのほうが優れていると批判が得意な人もいる。 もしかしたらあなたもそうかもしれない。

「斬新な企画案を考えるのが得意」「アイデアならたくさん持っている、なぜ聞いてくれないのか」

こう考えるビジネス・パーソンは多い。

さらに、他人が行った戦略や施策について、「あの戦略じゃうまくいくはずがない。こうすればうまくいくのに」「そもそも企画がよくない。自分ならこうするのに」という、実行された戦略や施策に対して、自分のアイデアのほうが優れていると批判が得意な人もいる。

もしかしたらあなたもそうかもしれない。アイデアに自信を持ち、ビジネス・パーソンとして、日々アイデアを磨き、自分の得意技(自らのソリューション)のひとつとして自信を持っていないだろうか。

アイデアを豊富に持っていること自体は、悪いことでもなく、むしろ、イノベーションを是とする企業にとっては、重宝される人材像でもある。

しかし、それがかえってマイナスとなり、組織にとって邪魔な存在になってしまう危険性があることは、あまり言及されることはない。

アイデアマンは組織にとって邪魔?

ひと言で「アイデア」と言ってもさまざまにある。

奇抜で画期的な、主にマーケティングや商品開発で重宝されるような、いわゆる斬新な企画アイデアというものもあれば、「なぜ、こういう導きができないのか?」「そこでこうすればいいだろう」といった、プロセス上、コミュニケーション上のアイデアを持ち出す人もいる。当たり前だが、人は自分の思っているようには動いてくれない。動くと思っていること自体間違っている。

また、切り口やコンセプトワーク的なアイデアもある。具体的なアイデアや施策の上からかぶせるようなもので、ときには、「どうしてアイデアが出ないのか?」という、意味が分からない指示をすることもある。あたかも、「すべてわかっている」という視点からくるので、かなりタチは悪い。

こうした様々なアイデアは、オフィス内やミーティング内であふれかえり、マウント合戦が繰り広げられる。

このアイデア合戦が痛いのは、そのアイデアそのものが実行の背景がないものも多く、実現性、効果性に乏しいものが大半だということだろう。さらに痛いのは、アイデアを発した人は自分で実行する気がないことだ。自分はアイデア担当で、実行部隊は別の人だと思っている。(あるいは自分なら問題なくできるので、自分は次のプロジェクトに進むと考える)

実行する気がないから、実際に実行し、現場の苦労を背負っている人にとってはたまったものではない。

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