「斬新な企画案を考えるのが得意」「アイデアならたくさん持っている、なぜ聞いてくれないのか」 こう考えるビジネス・パーソンは多い。 さらに、他人が行った戦略や施策に「あの戦略じゃうまくいくはずがない。こうすればうまくいくのに」「そもそも企画がよくない。自分ならこうするのに」という、実行された戦略や施策に対して、自分のアイデアのほうが優れていると批判が得意な人もいる。 もしかしたらあなたもそうかもしれない。
「斬新な企画案を考えるのが得意」「アイデアならたくさん持っている、なぜ聞いてくれないのか」
こう考えるビジネス・パーソンは多い。
さらに、他人が行った戦略や施策について、「あの戦略じゃうまくいくはずがない。こうすればうまくいくのに」「そもそも企画がよくない。自分ならこうするのに」という、実行された戦略や施策に対して、自分のアイデアのほうが優れていると批判が得意な人もいる。
もしかしたらあなたもそうかもしれない。アイデアに自信を持ち、ビジネス・パーソンとして、日々アイデアを磨き、自分の得意技(自らのソリューション)のひとつとして自信を持っていないだろうか。
アイデアを豊富に持っていること自体は、悪いことでもなく、むしろ、イノベーションを是とする企業にとっては、重宝される人材像でもある。
しかし、それがかえってマイナスとなり、組織にとって邪魔な存在になってしまう危険性があることは、あまり言及されることはない。
アイデアマンは組織にとって邪魔?
ひと言で「アイデア」と言ってもさまざまにある。
奇抜で画期的な、主にマーケティングや商品開発で重宝されるような、いわゆる斬新な企画アイデアというものもあれば、「なぜ、こういう導きができないのか?」「そこでこうすればいいだろう」といった、プロセス上、コミュニケーション上のアイデアを持ち出す人もいる。当たり前だが、人は自分の思っているようには動いてくれない。動くと思っていること自体間違っている。
また、切り口やコンセプトワーク的なアイデアもある。具体的なアイデアや施策の上からかぶせるようなもので、ときには、「どうしてアイデアが出ないのか?」という、意味が分からない指示をすることもある。あたかも、「すべてわかっている」という視点からくるので、かなりタチは悪い。
こうした様々なアイデアは、オフィス内やミーティング内であふれかえり、マウント合戦が繰り広げられる。
このアイデア合戦が痛いのは、そのアイデアそのものが実行の背景がないものも多く、実現性、効果性に乏しいものが大半だということだろう。さらに痛いのは、アイデアを発した人は自分で実行する気がないことだ。自分はアイデア担当で、実行部隊は別の人だと思っている。(あるいは自分なら問題なくできるので、自分は次のプロジェクトに進むと考える)
実行する気がないから、実際に実行し、現場の苦労を背負っている人にとってはたまったものではない。
次のページ顧客の欲しいものは?
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
セルフブランディング
2021.11.08
2022.01.14
2022.04.25
2022.05.31
2022.06.29
2022.08.31
2022.10.31