昨今テレビや新聞などのメディアや、実生活でもよく耳にする、DXやIoTなどの用語ですが、他にもいろいろアルファベットの文字がありすぎて皆さん、何が何だか混乱していませんか?
2.IoTとDXとは何か?
IoTは、既に皆さんご存知の通り、「Internet of Things」の略語であって、日本語に訳すと、「モノのインターネット」と一般的には訳されています。
狭義の意味では、今後はパソコンやスマーフォンだけでなく、家庭内の冷蔵庫などの家電製品から、工場や物流センターの設備や人、そこから市場に出る製品や荷物に至るまで、すべての「モノ」がインターネットにつながり、通信を行う機能を持つということです。
一方、DXは、「Digital Transformation」(デジタル・トランスフォーメーション)の略語で、一言でいうと、「デジタルへの変革」です。 なぜ「D」の後に、「T」ではなく「X」という単語がついているのか不思議に思われている読者もおられると思います。
理由は、「Transformation」の「Trans」は、英語で「Close」(交差する、横切る、超える)という意味を持っており、十字に交差するという意味から、「交差」を一文字で表す「X」が用いられているからであります。
つまりデジタル化によって、今までのアナログを主体とした業務が単に効率化されるだけでなく、今までの組織の在り方や、ビジネスモデルそのものまでも、既存のものを超えて新しい姿に変わっていくことを意味しています。
従って、DXは、IoTを概念的には含むより上位なワードとなることがお分かりかと思います。
3.Industry4.0とSociety5.0とは何か?
ここで改めてIoTやDXを取り囲むより上位の概念となっている、Industry4.0とSociety5.0を考えてみましょう。
Industry4.0は「第4次産業革命」と言われています。 2017年3月20日(月)〜24日(金)の5日間に渡って、ドイツ、ハノーバーの見本市会場にて、世界有数の国際情報通信技術見本市である「CeBIT 2017」が開催されました。 この時筆者も参加しておりました。
この開催前日の19日に、当時の世耕経済産業大臣が、ドイツの当時のツィプリス経済エネルギー大臣と会談し、第4次産業革命に関する日独協力の枠組みを定めた「ハノーバー宣言」に署名をし、その際、今後 日独間でIoT/ Industry4.0の協力を推進していくことに合意致しました。
IoT(当時はDXということばはまだ浸透していませんでした)推進の背景にある第4次産業革命とは何か?
ビジネス進化論
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