昨今テレビや新聞などのメディアや、実生活でもよく耳にする、DXやIoTなどの用語ですが、他にもいろいろアルファベットの文字がありすぎて皆さん、何が何だか混乱していませんか?
歴史を紐解くと、「第1次産業革命(1784年)」では、水、蒸気を動力源とした機械を使った生産が始まりました。 「第2次産業革命(1870年)」では、電気を使い機械を動かし、分業の仕組みを取り入れたことにより大量生産が可能となりました。
T型フォードの時代である。「第3次産業革命(1969年)」ではコンピュータを活用したさらなる生産自動化と効率性が向上し、オートメーションが実現しました。
そして「第4次産業革命」はITをベースとするCPS(Cyber Physical System)を使った生産・流通の時代と言われており、工場内外の生産設備や製品、人間が相互に繋がるスマート工場、スマート物流の時代といわれています。
つまり、高度なIT技術を活用してデジタル(仮想:サイバー)とアナログ(現実:フィジカル)を結びつけるシステムをベースとした産業が主体となって、デジタル化によって生産性を飛躍的に向上させたり、新事業・新製品/サービスを生み出したりする事が可能となる時代が来たということです。
IoTやDXなどがその革命を支えるキーとなる考え方となっています。
一方、Society5.0を見てみましょう。 Society5.0は、Society1.0を「狩猟社会」、Society2.0を「農耕社会」、 Society3.0を「工業社会」、 Society4.0を「情報社会」と位置付けており、Society5.0は、さらにその先の未来社会を示しています。
Industry4.0で実現されつつあるイノベーションを、あらゆる産業や社会生活に取り入れることで、さまざまな社会課題を解決する社会が「Society5.0」です。
この考え方は、内閣府が発表した「第5期科学技術基本計画」において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
その元となる考え方は、平成28年4月に経済産業省の産業構造審議会が発表した「新産業構造ビジョン」〜第4次産業革命をリードする日本の戦略〜であります。
その資料(図2参照)には、「変革シナリオ」として、産業・雇用の転換・流動化が描かれています。
その中には、「AI等技術革新・データを活かした新たな需要の発掘・獲得」や「データ活用を軸とした人材育成システムへの転換」、「新たなサービス・製品創出による社会課題の解決」などが歌われています。
図2. 第4次産業革命の2つのシナリオ
(出展:平成28年4月経済産業省「新産業構造ビジョン」)
ビジネス進化論
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