新規事業開発の押さえどころ(3)       イノベーターを見つけ、彼らに集中せよ!

2025.05.09

経営・マネジメント

新規事業開発の押さえどころ(3)       イノベーターを見つけ、彼らに集中せよ!

三宅 信一郎
株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

新しいサービスモデルやソリューション、革新的な商品を市場に広める際に、最初にすべきこと ――それは「イノベーターを見つけ、彼らに一点突破でアプローチする」ことです。

この記事は、経営者の方、新規事業開発の担当の方に是非読んで頂きたいと思い、書いています。

イノベーターを見つけ、彼らに集中せよ!

新しいサービスモデルやソリューション、革新的な商品を市場に広める際に、最初にすべきこと

―― それは「イノベーターを見つけ、彼らに一点突破でアプローチする」ことです。

ここで重要なのは、単に製品を売り込むことではありません。
「このプロダクトがもたらす未来」を語るのです。

その変化が社会に、業界に、そして最終的にはエンドユーザーにどんなベネフィットを与えるのか――ビジョン、夢、実例を交えながら熱く語ることで、「面白い、やってみましょう! 御社は最後まで一緒にやってくれますね?」という言葉を自然と引き出すのです。

イノベーターは新しいものに対して敏感で、好奇心旺盛です。

彼らが動けば、メディアも動きます。取材や講演依頼が次々と舞い込み、あなたやあなたの会社は一躍注目の的となります。
広告費をかけずとも、製品名や企業名が自然と世の中に広まり、信頼と認知を獲得する流れが生まれます。そして、その動きはイノベーターに続く潜在顧客の心にも届きます。
「ぜひ一度会って、話を聞かせてほしい」――そうした問い合わせが、次第に増えていくのです。

実際、ある家電量販店がRFIDという新技術の導入を決定し、それを私が当時所属していた米国系ITベンダー●●とともにメディアを通じて発表した際のこと。
表立って宣伝を行わなかったにもかかわらず、
「あの会社にRFIDを導入したのは●●らしい」
「●●の実力は相当だ」

という口コミが広がり、●●のブランドとソリューションの評価は一気に高まりました。
驚くべきことに、自ら売り込む前に「●●を信頼できるパートナーとして選定しました。ぜひご一緒したい」
と言ってくるパートナーまで現れたのです。

最初に狙うべきは、未来を受け入れる覚悟のあるイノベーター。

彼らを口説き落とすことが、すべての始まりです。

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三宅 信一郎

株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

事業力強化・新規事業開発・創業支援コンサルタント 自動認識基本技術者 (JAISA:(社)日本自動認識システム協会)認定

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