マネージャーの仕事は一般職とは違い、意志決定の連続とも言えます。進むべきか撤退するべきかといった戦略的な大きな決断もあれば、業務上の専門知識で解決できる問題に対する意思決定もあります。また、トラブルやクレームに対して、どのような対処方法を取ればいいのかといった、今後の組織間の信頼関係や人間関係に影響を及ぼす意志決定もあります。マネージャーとして、どのように意思決定力を上げていけばよいのでしょうか。
マネージャーの仕事は一般職とは違い、意志決定の連続とも言えます。進むべきか撤退するべきかといった戦略的な大きな決断もあれば、業務上の専門知識で解決できる問題に対する意思決定もあります。また、トラブルやクレームに対して、どのような対処方法を取ればいいのかといった、今後の組織間の信頼関係や人間関係に影響を及ぼす意志決定もあります。
フランクリン・プランナーのタイム・マネジメントの背景となっている『7つの習慣』著者スティーブン・R・コヴィーや『TQ』著者ハイラム・スミスは、「選択」に関する内容として、自分自身の価値観や長期的な信頼関係を重視していますので、次のような判断基準を持つことが大切になるでしょう。
・解決策はさまざまな可能性から導かれた案か
・自分の根底にある価値観はどういう判断をするか
・その意志決定(解決策)は、利害関係者間において長期的なWin-Winとなるか
そして、時間管理の観点から見れば、的確に、納得いく意志決定を短時間で行う必要があるわけですが、そのためには、意志決定の材料が自分の中に存在していなければならないことになります。上記の3つの判断基準を持つためには、それぞれ「業務上の専門知識」を備え、「自分自身の価値観」「利害関係者のニーズ」を深く理解しておくことが必要となりそうです。
つまり、意志決定力を上げるためには、普段から専門的な知識を備え、自分の価値観を明確にしておく必要がありますし、長期的なWin-Winがどういうものかを考えておく必要もあります。
「らしさ」をつくる
自分の価値観とは、自分のマネージャーとしてのスタイル、「らしさ」と言ってもいいかもしれません。よく、「○○さんだったら、どんな判断をするだろう?」と考えることがあると思いますが、まさに、その人のスタイルや価値観を反映してのことです。「○○さんはいつも正しいことをやろうと言っていた」「一年後のことを考えて行動しろ、が口ぐせだった」など、思い起こすこともあるでしょう。
逆に考えれば、「自分はどう言われているのだろうか」「これからは、このように言われたい」を考え、意識しておくことで、そのような言動をとることにつながります。自分の価値観や「らしさ」を日ごろから意識するために、できれば毎週、「今週は○○○○と言われる」というテーマで1週間の行動目標としてタスク欄に記入してはいかがでしょうか。
専門性を高める
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2009.10.27
2010.03.20