DXを経営で回す ― DXマネジメントという統合モデル ここまでの連載で、 DXが止まる理由、進まない理由、そして抜け出すための視点を整理してきた。 • フワッとした取り組み • 人が動かない • 顧客価値が見えない • 正解を探して止まる • 事例を真似て終わる これらは、偶然起きているのではない。 DXを「経営として扱っていない」ことの必然的な結果である。
DXを経営で回す
― DXマネジメントという統合モデル
ここまでの連載で、
DXが止まる理由、進まない理由、そして抜け出すための視点を整理してきた。
• フワッとした取り組み
• 人が動かない
• 顧客価値が見えない
• 正解を探して止まる
• 事例を真似て終わる
これらは、偶然起きているのではない。
DXを「経営として扱っていない」ことの必然的な結果である。
DXは現場課題ではなく、経営課題である
多くの企業で、DXはこう扱われている。
• DX推進室の仕事
• IT部門の施策
• 現場改善の延長
しかし本来、DXとは
経営が意思を持って設計し、回し続ける活動である。
経営が関与しないDXは、
必ずどこかで止まる。
DXマネジメントとは何か
ここで提示したいのが、
DXマネジメントという考え方だ。
DXマネジメントとは、
DXを「個別施策の集合」ではなく、
経営の仕組みとして統合的に扱うことである。
ポイントは3つある。
• 目的が明確であること
• 意思決定の軸が共有されていること
• 人・顧客・仕組みが連動していること
これが揃って初めて、
DXは“回り始める”。
DXマネジメントがないDXの末路
DXマネジメントが欠けると、
DXは次のような状態に陥る。
• プロジェクトが乱立する
• 成果が測れない
• 評価ができない
• 担当者が疲弊する
そして最後に残るのは、
「DXは難しい」という空気だけだ。
経営が担うべきDXの役割
DXマネジメントにおいて、
経営が担う役割は極めて明確である。
• DXの“到達点”を言語化する
• 優先順位を決める
• 捨てるものを決断する
• 学習を評価する
これらは、
現場や推進室にはできない。
DXを経営で回すとは、
意思決定を引き受けることなのだ。
DXマネジメントは「統合の仕事」
これまでの回で扱ってきた要素を、
ここで一度並べてみよう。
• 人材(マインドとスキル)
• 顧客価値(マーケティング)
• 問題解決(型)
• 事例(再構築)
DXマネジメントとは、
これらを分断せずに束ねる仕事である。
どれか一つでも欠けると、
DXは部分最適に堕ちる。
DX5.0(Super DX+)に近づく組織の特徴
DXマネジメントが機能し始めると、
組織には変化が現れる。
• DXの話が「手段」ではなく「価値」になる
• 部門間の壁が低くなる
• 失敗が学習として扱われる
• DXが日常会話に溶け込む
この状態が、
DX5.0(Super DX+)への入り口だ。
DXは文化運動である
改めて強調したい。
DXとは、
効率化や自動化の話ではない。
人が誇りを持って働き、
顧客が価値を感じ、
社会が少し良くなる。
この変化を生むための
文化運動である。
DXマネジメントとは、
この文化運動を経営として支える装置なのだ。
次回予告:DX5.0(Super DX+)が描く未来
次回はいよいよ最終回。
『残念なDXから抜け出す方法―Super DX+という到達点』
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人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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