DXは誰のためにあるのか ― 顧客価値から考えるマーケティングDX DXの議論が行き詰まるとき、 多くの企業はこう考える。 「現場が変わらない」 「人材が育たない」 「文化が根付かない」 だが、ここで一つ、 決定的に欠けている問いがある。 そのDXは、誰のためのものなのか。
DXは誰のためにあるのか
― 顧客価値から考えるマーケティングDX
DXの議論が行き詰まるとき、
多くの企業はこう考える。
「現場が変わらない」
「人材が育たない」
「文化が根付かない」
だが、ここで一つ、
決定的に欠けている問いがある。
そのDXは、誰のためのものなのか。
DXが「内向き」になった瞬間に失うもの
日本企業のDXの多くは、
気づかぬうちに内向きになる。
• 業務を効率化する
• コストを下げる
• 管理をしやすくする
これらはすべて「企業側の論理」だ。
もちろん重要ではある。
しかし、それだけでDXを語った瞬間、
顧客の姿が消える。
DXが苦しくなるのは、
顧客が見えなくなったときだ。
マーケティングDXとは「売るためのDX」ではない
ここで誤解を解いておきたい。
マーケティングDXとは、
CRMやMAを入れることでも、
データ分析を高度化することでもない。
本質は、
顧客との関係性を再設計することだ。
• 顧客は、どんな瞬間に価値を感じるのか
• どこで不便さや不安を感じているのか
• なぜ選び続けてくれるのか
これを起点にDXを考え直すこと。
それがマーケティングDXである。
顧客起点に立つと、DXの問いが変わる
顧客起点に立つと、
DXの問いは大きく変わる。
• どう効率化するか → どう体験を良くするか
• 何を導入するか → 何が変われば嬉しいか
• どう管理するか → どう関係を深めるか
この問いの変化が、
DXを“作業”から“変革”に変える。
DXが成果に結びつかない理由
多くのDXが成果につながらないのは、
顧客価値が定義されていないからだ。
• 便利になったが、使われない
• 機能は増えたが、選ばれない
• 投資はしたが、語れない
これは失敗ではない。
起点を間違えた結果である。
顧客価値は「現場」に眠っている
重要なのは、
顧客価値は会議室では生まれないということだ。
• 営業の一言
• サポートへの不満
• クレームの裏にある期待
これらはすべて、
DXのヒントである。
マーケティングDXとは、
顧客の声を“仕組みとして拾い続ける”営みだ。
DXは「顧客体験の連鎖」である
DX5.0(Super DX+)に近づくと、
DXは単発の施策ではなく、
顧客体験の連鎖として設計される。
• 知る
• 使う
• 困る
• 解決される
• 信頼が深まる
この流れ全体が変わって初めて、
DXは価値として語れる。
顧客価値を語れないDXは、続かない
DXを推進する立場にあるなら、
最後に自問してほしい。
• このDXは、顧客にどう説明できるか
• なぜ「それが嬉しいのか」を語れるか
• それは、社会にどう波及するか
これに答えられないDXは、
いずれ止まる。
次回予告:DXを前に進める「型」がある
ここまでで、
DXの軸ははっきりした。
• 構造
• 人
• 顧客
次に必要なのは、
**確実に前に進めるための“型”**だ。
次回は、
問題解決・推進の視点から、
DXを止めないための考え方を整理する。
次回予告
DXを止めないために
― 問題解決と推進の「型」を学ぶ
『残念なDXから抜け出す方法―Super DX+という到達点』
2026.02.06
2026.02.08
2026.02.09
2026.02.12
2026.02.13
2026.02.15
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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