ものごとのとらえ方[3]~信念に生きる・信念に死す

画像: Yasushi Sakaishi @ Lanta Design

2017.01.03

ライフ・ソーシャル

ものごとのとらえ方[3]~信念に生きる・信念に死す

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

14歳から大人まで 生きることの根っこをかんがえる『ふだんの哲学』シリーズ 〈第7章|意志・こころ〉第3話

ただ問題は、信念はよい思い込みになる場合もあれば、わるい思い込みになる場合もあることです。すなわち、強い信念は気高い使命感へとつながってもいくし、同時に、危険な狂信にもつながっていく。信念は「考えの軸」です。その軸をどこに向けるかが、人間に投げかけられる重要な問題なのです。

さて、あなた自身はこれからの人生で信念をどうつくっていくでしょう。あなたは信念を強く鋭く持つことも、ほどほどに鈍く持つこともできます。また、信念を360度どの方向に向けることもできます。それと同時に、他の人の信念をどう見守り、応援し、ときには拒否するか、これも自由です。

信念をどう扱うかは、すべてがあなたに任されています。世の中は、自分を含む人びとの信念と行動の綱引きによって、どんどん動いていく。信念がぶつかり合って戦争が起こるときもある。しかし、戦争など起こさずに別の方法で解決していこうとみなで話し合う。そうさせるのもまた信念の力です。

[文:村山 昇|イラスト:サカイシヤスシ]


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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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