仕事をしていく上で、部下を初めとした周囲の人間を動かしていくことは必須です。その際に、役職や肩書き、つまりポジションパワーで人を動かすタイプの人と、その人自体の説得力、つまりパーソナルパワーで人を動かすタイプの人がいます。
こういう事態を生み出さないためにはどうすれば?と思うでしょう。
意外と広がっていない概念ですが、コンサルティングファームには、「マチュリティ」という概念があります。成熟した大人、という意味ですが。
一応、コンサルタントの評価基準の1つでもあります。
激務をこなしていると、部下の人間性を無視しがちですが、大人として、相手を尊重して付き合えるか?というポイントです。
フレームワーク力とか、ロジカルシンキングとか、コンサルティングスキルの目立つ部分を取り入れようという人はけっこういますが、マチュリティ概念をしっかり組織に取り入れようという経営者はあまりいませんね。
マネジメントを舐めているからでしょう・・・。
マチュリティ、大人として、人をしっかり尊重して接することができること。そういう評価基準、マネジメント概念を取り入れないと、しっかりパーソナルパワーで人を動かそうという幹部は出てこないでしょうね・・・。
人間性ベースで人を動かすなんて簡単だよ!と言っている幹部の態度を一日見ていれば、「裸の王様」かどうかはすぐわかります。
わからないなら、経営者も「裸の王様」なだけです。
ポジションパワーを振り回す「子供の集まり」をやめて、マチュリティを持った「大人の組織」を作り出す試みをやってみませんか?
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
マネジメント
2009.04.15
2009.03.04
2009.01.07
2008.10.16
2008.07.28
2008.07.03
2008.07.03
2008.07.03
2008.07.03
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。