メンバーのスキルさえあれば組織はまわるか?というと私はそうではないと思います。でも、意外と人間性なんてどうでもいい、スキルさえあればなんとかなるというスキル信奉の方は山ほどいます。
さて、今日はスキル優位の組織のあり方ってどうなの?というお話しです。
スキルさえあればいい。
人間的な部分は排除する!
そういう考え方の組織もいっぱいあります。
でもね、私は思うんです。
その人のスキル部分の成長はメンタリティ部分の成長と対ではないか?と。
特に企画職でそうだと思います。
でも、最近はメンタリティ部分には触れずに仕事をすることが多い。
おじさんたちは、最近の若者は付き合いが悪いと言ったりする。
でもね、本当に自分を開示していますか?
付き合い方は変わってきています。若者はおじさんたちの飲み会には付き合いたくはない。でも、夕方に洒落た喫茶店でお話しするのは、別に若者もOKではないでしょうか。
お酒は嫌いな若い人が多いんですよ。しらふで語り合うメッセージをおじさんたちが逆に持っていなかったりする。
若い人と正面から向き合えないおじさんたち。逆に上の世代が怖がってしまっているから、若者も向き合えないのではないでしょうか?
表現に精神面は非常に大きな影響を与えます。
企画って表現ですよね。自己表現です。いや会話すら自己表現です。
その会話のスキルが上がるのに、気持ちは関係ないのでしょうか?その人の人間性は関係ないのでしょうか?
私は関係があると思います。
企画を作るときのアイデアに、人間性、メンタリティ、モチベーションは関係ないのでしょうか?
私は関係があると思います。
だとすれば、人間として、人間性の部分にも及ぶような付き合いが、指導が職場で必要なのではないでしょうか?
一時期流行した、いわゆるメンターといわれる人との出会いは、魂と魂の出会いですよね。
私も、折に触れて相談する、元上司の人々とは、もう仕事上の関係はないのです。
でも、電話して相談すると、みなさん快くアドバイスをくれます。そういう人と人のつながりが成長をもたらすのではないでしょうか?
上司はメンターになれているのでしょうか?
人間としての精神論の部分と、スキルの部分と、両方で指導できる人間になれているでしょうか?
こういうことを自分に課すのはある意味でしんどい。そして、人とのふれあいはある意味でしんどい。自分が部下の魂と触れ合う時、あなたも部下に見られている。
見ると言うことは、見られるということです。
そのあなたの人間性をさらした時、あきれられない人間であれるのか。失望されない人間であれるのか。それは上司にとって、マネジャーにとってもしんどいことです。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
マネジメント
2009.06.28
2009.06.22
2009.05.31
2009.05.03
2009.04.15
2009.03.04
2009.01.07
2008.10.16
2008.07.28
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。