縦のコミュニケーションが悪いと、メンバーは放し飼いにされている、放置されているという感覚に陥ります。それはそれで改善しないといけませんが、普通に上司が部下とコミュニケーションをしっかりとれば、改善はできますね。今日はなかなか着手されない、ななめの関係、横の関係についてお話しします。
横のコミュニケーションなんてなくていいんだ!上の言うことだけ聞いていればいい!という極端な会社さんもありますね。それはそれで1つの形です。歩兵どうしのコミュニケーションはいらない、ということです。
軍隊式マネジメントの極端な例ですね。
軍隊式の会社では、意外と縦のマネジメントは充実していたりすることもあります。ただ、意外と数字を上げていればそれでいい、といった感じで「ほっといて」「オレ流」といった人もいるので、縦の関係の充実もなかなか難しいものです。
ただ、縦の関係だけで組織の生産力が最大化するか?というとそうではありません。よっぽど有能でキャパの広いマネジャーを取り揃えられるなら、縦の関係だけでもよいですが、なかなかそうは行きません。
部下の生産性向上、成長のために、業務指導から、心のケア、業務のフォローまでしっかりやれるか?というとなかなかやれないですね。
ただ、指示命令系統がある程度しっかりしていないと、組織が機能しませんので、縦の関係は相当重要です。ここのコミュニケーションが崩れると、他の関係での立て直しはききませんので、まずはここの充実ですね。
もはや流行りませんが、コーチングでは縦の指示命令関係ではだめなんだ!と言いますが、無視してあげてください・・・。
コーチングでは指示命令関係すら成立しずらいマネジメント環境を想定していませんからね。
ビジネス組織に対するコーチング概念の適用は、まともなモデルの確立が結局はなされなかったように思います。いや、私の知らないどこかで確立されていて、すごくうまくいっているのかもしれませんけどね・・・。
さて、お話しを元に戻しますと、上下のコミュニケーションのツールとしては、日報、ミーティングなどがありますが、仕事のリードタイムを無視して日次報告を強制するのはナンセンスです。
リードタイムに合わせて、週次報告、月次報告などでいい場合もあります。そのへんは、適切な報告のサイクルを作ってください。私はリードタイムがよほど短い業務以外は、週次報告をお勧めすることが多いですけどね。
さて、報告サイクルをまわして、上司がしっかりフィードバックを繰り返す、しっかり仕事を振るということを繰り返せば、何もやらないよりも、縦の関係は充実してきます。放置感は薄れていきます。
これぐらいのことができている組織は普通にありますね。で、この時点で導入するといいのが、「ななめ」の関係ですね。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。