サービスを個人や現場任せにするのではなく、組織的に磨いていこうとする企業が増えています。サービスの組織力向上は、方向性や着眼点を意識して取り組むことが重要です。
「得点を増やす」方向に舵を切る
以前の記事で、こんなデータをご紹介しました。顧客満足度とリピートオーダーの可能性の相関を分析したところ、お客様にリピートしていただくためには「大満足あるのみ」だということが分かりました。「やや満足」と答えたお客様の実に97%がリピートしない可能性があるというものです。つまり、いくら不満を解消するための努力(失点をしないための努力)を積み重ねても、お客様に「大満足」していただくための努力(得点を増やすための努力)をしなければ、リピートオーダーは増えないのです。
「得点を増やすための努力をすべき」。言われてみれば当たり前に思うかもしれませんが、これがなかなかできないことが実に多いのです。そこで次回は、得点型の取り組みのポイントを明らかにしてみたいと思います。
service scientist's journal(サービスサイエンティストジャーナル)
2016.06.28
2016.07.05
2016.07.12
2017.03.28
2017.04.04
2017.04.11
2017.04.18
2017.04.25
2017.05.02
松井サービスコンサルティング ・サービスサイエンティスト
サービス改革の専門家として、業種を問わず数々の企業を支援。国や自治体の外部委員・アドバイザー、日本サービス大賞の選考委員、東京工業大学サービスイノベーションコース非常勤講師、サービス学会理事、サービス研究会のコーディネーター、企業の社外取締役、なども務める。 代表著書:日本の優れたサービス1―選ばれ続ける6つのポイント、日本の優れたサービス2―6つの壁を乗り越える変革力、サービスイノベーション実践論ーサービスモデルで考える7つの経営革新