今回は、社名の由来についてです。 今風のかっこいいカタカナのネーミングも、実は、古風な由来があったり、てっきり地名を由来にしていると思っていたのが、実は人名から来ていたなど。 創業者の思いやこだわりが垣間見ることが出来、面白いです。
◆「キヤノン」は感謝感激あやかり由来タイプの代表格。 創業者の一人で
ある吉田五郎氏が観音様を信仰しており、それにあやかって「KWANON
(カンノン)」「キヤノン」となりました。
◆義理堅いところでは、「ポッカコーポレーション」。 元々人口レモ
ン汁を開発し、当時仕入れてくれたのがニッカウヰスキーだけだった。
そのことに感謝感激し、「ニッカレモン株式会社」と命名。 その後、
他社の名前が入っているのはどうかということになったそうな。
◆それでも、ニッカへの恩を忘れたくないということで、「ニッカ」
から、「ニッカボッカ」というズボンを連想し、「ボッカ」を考えつい
た。 その後「ポッカ」と語感を良くし、現在に至っているというの
が、定説のようだが、ポッカのホームページや文献を見てもそれが本
当かどうかは語られていません。
◆高貴な命名は、「サンリオ」。 「サン」は、「セイント(聖)」の意
で、「リオ」は、「リオデジャネイロ」などの「リオ(河)」を意味し、
古代文明が「河」から生まれ、大いに栄えたことにあやかり、「聖なる
河」「サンリオ」と命名したと言われています。
◆最後は、商品・製品由来タイプです。 「カルビー」はその典型。
「カルシウム」の「カル」と、「ビタミンB1」の「B(ビー)」をくっつ
け、その社名に戦後日本人のカルシウム不足を補うという気概を託した
のでありました。
◆「ダスキン」は、世の中をきれいにするという理念の下、創業者が
「ぞうきん」を社名にしようとしたところ、社員の大反発を買って、
「ダスト(埃や塵)」の「ダス」と、どうしても「ぞうきん」を使いた
かったのでしょう。「ぞうきん」の「きん」「キン」を持ってきて、合
わせて「ダスキン」としたらしいです。
◆社員も必死で創業者に訴えたのでしょうね。 流石に、お父さんは
「株式会社ぞうきん」に勤務していますと、家族は、言いにくいですものね。
◆「グリコ」は、「グリコーゲン」という栄養素入りキャラメルから、
「グリコ」と命名。 「ヤクルト」は、「ヨーグルト」のエスペラント
語読みだそうです。
◆まだまだありますが、この辺で。
それぞれに創業当時のこだわりが垣間見え、創業者の思い、志、熱意
のようなものが伝わってきます。
◆日本の会社は歴史があり、歴史がある会社ほど、ユニークな社名を
持っております。
◆そうなると由来も相当古くから言い伝えられているものも多く、本
当のところはどうなのかというと定かではないものもあります。
もし、「いやいや、そういう由来ではない。 これが正しい」という方
おられましたら、是非ご意見をお願いします。
参考資料:各社ホームページ、社史関連資料、「実録創業者列伝」
(学研刊)他
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
ビジネス進化論
2010.02.08
2010.02.04
2010.01.19
2010.01.02
2009.12.09
2009.12.08
2009.11.21
2009.10.24
2009.10.11