セルフブランディングとは、自分自身あるいは自分のビジネスをブランディングしていくことだが、これまでセルフブランディングといえば、フリーのコンサルタントやクリエイティブ系の人、社長個人が組織を導いている場合などしか想像がつかず、サラリーマンは無関係というイメージだった。 しかし、サラリーマンといえども、いつ何時なにが起こるかわからず、社員であれば一生安泰という時代はとうに過ぎ、自分の身は自分でなんとかする時代になったようだ。 しかも、コロナ禍の影響もあり、個人の力で仕事ができることを感じた人も多く、逆に、これまでいかに会社の力に頼り切りであったかを思い知った人も多かっただろう。もはや、フリーであろうが組織に所属する人であろうが、セルフブランディングによって、自分を「商品」として訴求していかないと、市場ではおろか、会社の中でも埋もれてしまうことにもなりかねない。
そして、これからのブランディングとして欠かせないのが、「社会に対してどんな価値を提供できるか?どんな貢献や影響を与えることができるか?」だろう。
今後ESGの観点は、必須になることは間違いない。自分が興味を持つテーマを選ぼう。
ニーズ
最初に、あなたの能力をもっとも買ってくれそうな領域(ドメイン)はどこなのか、今の場所でいいのかを考える。どのカテゴリーにいる人を助けることができるのか。
ドメインとは、事業領域のことだが、ブランディングを考えるここでは、顧客となるターゲットを明らかにしてみよう。
経営者なのか、人事部門の人か、マーケテイング部門なのか、あるいは個人なのか、誰なのかを明確にしよう。よくブランディングや商品開発の際に、「ペルソナ」を描くことがあるが、ここでも非常に有効だ。どういう仕事をしてどういう生活をしている人があなたにお金を払ってくれるのかを設定する。
そして、その人たちのベネフィットは何か、あなたの能力、仕事によって、どんな利益を得ることができるのかを考える。
もちろん、同じ部門名でも業種が異なれば、課題(ニーズ)も違う。細かくいえば、会社、あるいは担当者によっても違うが、ビジネス上での設定として、業種と部門のターゲティングをまず行う。個人を相手にするのであれば、地域や志向、ライフスタイルによるターゲティングになるだろう。
ブランディングにあたっては、このニーズというのがもっとも曲者だ。実は、あなたの価値はあなたが決めるのではなく、顧客が決める。ニーズだと勝手に思っていても、まったく違うことは頻繁にある。
あなたから購入してくれている顧客、これから買ってくれるであろう顧客は、どのような利益、ベネフィットがあるから購入してくれるのだろうか。または、どんな問題を解決してくれるから、買ってくれるのだろうか。
5年後の自分を自己紹介すると前述したが、5年後の名刺に書く、「肩書」を考えてみよう。肩書と言っても、部長や課長のことではない。あなたの仕事のユニークさをひと言で言うものだ。
「強み」や「戦略」を肩書にする。「経営者を元気にするコーチ」「検索流入を2倍にするWebライター」「あなたの思いをかたちにするプログラマー」、これは平凡な例だが、自分の思いがあれば、いろいろ出てくるだろう。
コアコンテンツとしてまとめる:ホワイトペーパー
ホワイトペーパーにまとめるというのは、顧客に丁寧に説明する機会があった際に行う説明資料のことだ。
当然ビジネスなのだから、じっくり説明したうえでディールとなる。その際に、キャッチコピーだけを連呼しているようではビジネスにならない。誰をどのように、どう解決に導くのか、具体的にまとめてみよう。
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セルフブランディング
2021.11.08
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