桜が見ごろを迎えるこの時期、お近くの城址公園などでお花見をする機会も多いことでしょう。見慣れた場所もあらためて「城」として見直してみると、案外おもしろい発見があるかもしれません。
今日、4月6日は「城の日」です。
もちろん4(し)6(ろ)の語呂合わせで、公益財団法人日本城郭協会が昭和49年度事業の一環として制定し、新聞などで広めました。日本城郭協会は「日本および世界各国の城郭に関する研究、調査、啓蒙を通じて、民族、歴史、風土に関する知識の普及を図り、もって教育、文化の発展に寄与すること」を目的とした組織で、日本100名城、ヨーロッパ100名城の制定や城郭検定などを行っています。
日本の100名城に選定されているのは、世界遺産である姫路城や国宝である彦根城、松本城など天守がそびえる近世の著名な城から、城郭の始まりとされる環濠集落吉野ヶ里や古代の鬼ノ城、中世の足利氏館、一乗谷城、琉球王国の首里城、信長の安土城、西洋式の五稜郭までと、時代と地域を代表する多彩なラインナップになっています。
日本の城で今、一番熱いのは間違いなく長野県「上田城」ではないでしょうか。
先日、放送されたばかりのNHK大河ドラマ「真田丸」第13回「決戦」で、一話分をまるよ軍を分断し、数々の奇策で翻弄した真田の戦法に多くの人が釘付けになりました。自然の地形をうまく生かした堅牢な築城、視界をさえぎるクランクを多用した誘導路、乱杭や落とし穴。日本の城がこんなにもおもしろく描かれたドラマは、かつてなかったような気がします。
そもそも「上田城」を当の敵である徳川家康に“建てさせた”というエピソード(史実)からして興味深いものがあります。城マニアでなくても真田ゆかりの「上田城」「沼田城」などを訪れてみたくなります。(ただし、現存する「上田城」は江戸時代に再建されたとものとのことです。)ドラマでカラクリ満載の忍者屋敷として描かれていた「岩櫃城」が現存しないことが残念でなりません。
もう一つ、忘れてはいけない日本の城が江戸城です。15世紀に上杉家家臣太田道灌により築城され、長い年月を経て、何度も焼失、増改築を繰り返し、21世紀の今も「使用中」という稀有な城です。かつての本丸、二の丸、三の丸のあったエリアは「皇居東御苑」として公開されています。「天守台」に立つこともできますし、「松の廊下跡地」なども見ることができます。春と秋に一般公開される乾通りからは、築城当時の面影を残すと言う「道灌濠」を見ることもできます。※皇居の公開情報については宮内庁HPをご確認ください。
桜が見ごろを迎えるこの時期、皇居以外にも、お近くの城址公園などでお花見をする機会も多いことでしょう。見慣れた場所もあらためて「城」として見直してみると、案外おもしろい発見があるかもしれません。
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