カツマーを目指さなくても、結婚、子育てで成長する。(後)

画像: NAFVAC

2015.07.31

開発秘話

カツマーを目指さなくても、結婚、子育てで成長する。(後)

喜田 真弓

ワーキングマザーで3人の子持ちといえば思い浮かぶのは勝間和代さんだろう。公認会計士、トレーダーに経営コンサルタントを経て評論家という華々しい経歴を持つ勝間さんは、「わがままじゃありません!子供も仕事も手に入れるのは夢じゃない」、と言い放つ(ワーキングマザーバイブルより)。

学校教育で男女平等に、職業を持って世の中へ貢献するよう訓練され、女性も遜色なく能力が高い人が数多くいる。しかしスタートは同じでも、実際、夫の転勤や出産、親の介護等ライフイベントにつきあうのは、主に女性である。

「それもやって、仕事で収入も得てというのは大変だし、夫の収入で生活できれば仕事を辞める、というのは自然な発想だと思います。でも大抵の場合、子供は大きくなって、いずれ手離れしてしまいますし、介護が一生続くわけでもない。手離れしてから再就職しようと思っても、難しいですよね。それよりは継続的に、出来る範囲で最大限能力を提供して、貢献することによっ て認めてもらって、自分も成長できると実感できる環境で仕事ができれば人間としてものすごく豊かな人生を送ることが出来ると思います。いろいろなモノを同時多発的に背負っている女性ですから、いつでも全力で走らなくても、と思います。無理せず、気負わず、可能な範囲で最大限努力すればいいんだと思います。もちろん走るときもありますけど」

『効率を10倍』、『年収10倍』という勝間本の影響でスーパーウーマン症候群に陥る女性も少なくないだろう。もちろん、勝間さんのように生産性をアップさせて年収をあげて達成感、幸福感を持てるならばそれもいい。しかしいくら人のやり方をマネして努力をしても、人の成功例は環境も行動様式も違う他人から生まれたもの。長期的に成長を目指す道は自分自身の生活のなかで見つけるしかない。

「1人目で子どもを抱っこしすぎて肩こり腰痛、その後ヘルニアになりました。お医者さんから“筋肉が少なすぎるので運動したほうがいい”、といわれてジムに通うようになって、今は趣味になっています。 ヒップホップやラテン系のダンス、スタジオでバーベルエクササイズなど。子育てが長いですから、ずっと元気でいられるように(笑)」

次は孫の世話を余裕でこなせるおばあちゃんを目指したい、という小島にとって成長とは、変化に柔軟に対応し続けること、なのかもしれない。

文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓

(初回2012年7月3日掲載)

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