ワーキングマザーで3人の子持ちといえば思い浮かぶのは勝間和代さんだろう。公認会計士、トレーダーに経営コンサルタントを経て評論家という華々しい経歴を持つ勝間さんは、「わがままじゃありません!子供も仕事も手に入れるのは夢じゃない」、と言い放つ(ワーキングマザーバイブルより)。
~カツマーを目指さなくても、結婚、子育てで成長する。(前)続き~
そんな小島が変わったのは、2人目を出産し、さらに3人目を授かってからだという。
「自分の見方は偏狭だったと思えるようになってきたのです。もちろん、子供も育って、家族が世話を手伝ってくれるようになって心の余裕ができてきたせいもあると思います。こうして徐々に、すきを見ては自分の楽しみを隙間時間に入れていくようになりました」
子供がいると、近所づきあい、学校行事、地域への参加は避けられない。小島も、子供は地域で育つものだと信じている。だから仕事しているから活動ができないというのは小島にとって理由にはならなかった。
「会社勤めなので、と言って、作業の内容を酌量してもらうことはできるからです。保育園から中学校まで、それから地域の子供会でも少子化の折、役員は持ち回りでした。また、アレルギーの子供の会の会長もしたし、保護者会の副会長、卒業アルバム委員、地域のこども会の会長、持ち回り分はなんでもやりました。平日活動が必要な役割は、産休に集中して引き受けましたので、いつも妊婦か乳飲み子連れの身体でやっていました。卒園の卒業アルバムは1年を通して行事を撮影しますが、平日撮影にはいけないので、フィルムの現像担当だけ。 集合写真でも、写っている人数分焼き増し無料、という業者を見つけて、現像に通い、年間予算も削減しました(今はデジカメの時代ですが) そんな風に楽する方法ばかり考えていました」
一人目の子育て時代に感じた焦燥感は、父親の影響があったかもしれないと小島は言う。
「女子は嫁に行くので教育にお金をかけず、器用で優しく、気配りが出来るこ とが勝ち組、というような価値観を父は醸していましたね。ですから結果的に大学にいき、就職したとはいえ、私は最初、どこかでこの考えに 囚われ、甘んじていました。アシストの最終面接でなぜ働くのかと質問され、“生活するためです”、と答えましたが、本当は、“とりあえず自立して、素敵な奥さんになるまでの間”、という計 算があったように思います。でも今は、ほんとうに生活するために働いています(笑)」
一方、ここ数年で、家族など身近な人が病気で命の危険に晒されることを数回体験した。
「身近な人がいなくなる明日も来るのだ、と思うようになってから、今を楽しもうという気持ちが強くなりました。その一方で、会社勤めをしているので、多少ですが経済的な安心感もありましたので、仕事をしないという選択肢は考えられません」
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