前回・前々回に引き続き、今回は、確実に成功を手に入れるための方法ということで、そのために必要な「資源」。そして、「方法・やり方」「協力者の存在」についてお話したいと思います。
これまでお話してきた「5年後の成功イメージを持つ」ことや、この先「何が障害になるかを考える」ということを実践していくと、あなたの胸の中には、5年後の成功イメージが大きく広がっていることでしょう。しかし、どうすれば予測される障害を乗り越えて、より確実に成功を手に入れることができるでしょうか? 成功イメージを強固に持った上で、そのイメージに向かって障害となることを予測する努力を始めていくと、自分にとって必要なものと不必要なものが、クリアに見えてくるようになります。
■□■ 必要な資源について考える ■□■
5年後の成功イメージについて、様々な障害を乗り越えて確実に手に入れるために、どんな資源があればいいのか? と考えて、計画的に資源手を入れる(身につける)ことを考えることが重要です。
経営の場合、資源といえば、人、モノ、金、の3つをすぐに思い浮かべます。最近、経済産業省が、従来の3つの要素に加え、第4の経営資源を「ワザ」、第5の経営資源「知恵(チエ)」とし、人・モノ・金・ワザ・知恵の5つが、企業価値創造のための経営資源であると唱えています。将来計画を達成するための、個人の資源としてもこの5つのことを考えておくとよいでしょう。(左ページ参照)
■□■ 方法・やり方を考える ■□■
必要な資源をリストアップして、得ることを決意した後は、どんなやり方で成功に近づいていくのかを考えます。
【1.宣言する】
自分は将来どんな成功イメージを持っているかを、周囲になるべくクリアに宣言していきます。そうすることによって、協力者が現れやすくなります。周囲の親しい人に話していくこともいいのですが、ブログに書くことなども有効です。
私の若い頃は、部長と役員に「自分は部長を目指している。それなりの仕事を認めてくれたら昇進させてくれ」と宣言して仕事をしていました。現在は、「社長ブログ」を毎日更新し、将来の目指す姿などを宣言して取り組んでいます。何よりの自分へのプレッシャーになっています。
【2.自分の理想に近い誰かをキャッチアップする】
5年後の成功イメージに力強く近づいていくためには、自分が尊敬する理想に近い人をキャッチアップしていくこともよい方法です。仕事に対する姿勢、仕事の進め方、持っている資産、等々。対象は、身近な上司であっても、著名な経営者であってもかまいません。お手本となる人が、後述の「メンター」となることもあるかもしれません。
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。