「スター社員の仕事術」~常にコンセプトを立てる~

2015.07.29

仕事術

「スター社員の仕事術」~常にコンセプトを立てる~

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

今回のテーマは、『常にコンセプトを立てる』です。いい仕事をしていくためには「仕事を計画」することが重要であり、そのための第一歩は「コンセプトを立てる」ということです。そのために必要な3つのポイントについてお話していきます。

これまで、「自分の未来像を描く」ために必要なことをお話してきました。
今回から3回に分けて「仕事を計画する」ということについてお話していきます。

「仕事を計画する」ことが上手にできるかどうかは、仕事ができるかどうかに直結します。自分で仕事を計画できる人材となるためには、まず、「常にコンセプトを立てる」ことが重要です。

■□■ 最も大切にすべきポイントを明確にする ■□■
仕事を計画していく上では、まず、その仕事で最も大切にすべきポイントが何かを明確にとらえてから始めることが重要です。
まず、自分に質問を投げかけてみてください。

Q:その仕事は、誰に対してどんな価値を提供する仕事ですか?
Q:その仕事を成し遂げるためのキーポイント(成功のカギ)は何ですか?
 
この2つの質問を仕事の計画に取りかかる時に、自分自身に発することを習慣、癖にしてください。さらに仕事を推し進めている途中で、自分自身に発してみてください。そして、計画に修正が必要であればそのときに再度発するようにしてみてください。

2つ目の「仕事を成し遂げるためのキーポイント(成功のカギ)」は、経営用語でKFS(Key Factor for Success -キーファクターフォーサクセス )とか、KSF(キーサクセスファクター)などと呼ぶ、非常に重要な概念です。元々は事業戦略を考えるときなどの用語ではあるのですが、一つひとつの仕事単位でも、常に成功のカギはなんだろうと考えるようにすると、いい仕事ができると思います。

■□■ 重点課題を明確にする ■□■
慣れている仕事ほど、見通しが持てるために、具体的な行動レベルの課題にすぐに落として性急に進めてしまいがちです。まずは、大きな課題から考えるようにしてください。
すぐに具体的な行動レベルの課題に落とし込んでいってしまって、少しずつ本筋から外れた取り組みをしてしまうことを「詳細に迷い込む」という言い方をします。方向性を見失わないためにも、計画段階では、「大きな」「重点課題」から考えることが重要です。

■□■ 成功の基準を持つ ■□■
その仕事がとどのつまり、どうであれば成功と言えるのか、仕事の計画段階で、自分なりの成功の基準をきちんと持っていることも、仕事のクオリティーを高く保つコツのひとつです。

【1.依頼主の満足度が基準】
ほとんどの仕事には顧客、あるいは依頼主がいます。成功の基準の第一は、依頼主の満足度におくのが原則です。依頼主の満足度には、ニーズに沿った仕事が納品されたのかどうかによって、いくつかの段階があるのです。

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今野 誠一

今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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