エンタテイメント映画の中のスーパーマーケットに「顧客満足の向上」の本質を見た! サービスサイエンス的アプローチを使って、そのビジネスモデルを分析・解説します。
◆儲け至上主義が偽装を生み、結局儲けるどころか、
結果として大事なお客様を競合に奪われてしまいました。
◆お客様もさることながら、そこで働く社員やパートの
おばちゃんでさえも、正直屋で買うことがないスーパー
にまで落ちぶれてしまいました。
◆そこで、主人公は、何よりも大切なことは何かを考えに
考え抜いた末に、それは、「お客様に本当に喜んでいただく
こと」であるということに行きつき、それをビジョンとして
掲げるに至りました。
◆そして、日本一のお客様思いのスーパーに何があっても
生まれ変わろうと強く決意したのです。
◆それからは、偽装に手を染めていた職人やマネージャー、
調達先の社長などから、猛反発に遭いながらも、偽装を良し
としない一部の社員やパートのおばちゃんたちと一緒に
なってお客の声を真摯に聞き留め、希望や要望を吸い上げ、
たとえ誰が抵抗しようと、多少お店に損が出ることになろうと、
やらなければならないことにひたすら邁進するのです。
◆この正直屋のビジネスモデルから学べるのは、
1.顧客志向・現場主義
2.情熱をもったリーダーの存在(主人公)と明確な
ビジョン(こうあるべきという誰もが理解しやすい
方向性)
3.既存の業務プロセスの見直しと改革(改善ではない)
4.社員のやる気の喚起
の4点であると思います。
◆顧客満足(CS)の解説本を何冊も読むよりは、顧客志向の
入門を学びたい方は、是非この「スーパーの女」を見るのが
一番ストレートでわかりやすいと思います。
◆以前ご覧になった方も、初めからこの映画から顧客満足
向上の方法論を学ぼうなどと思って見た訳ではなく、小生も
そうでしたが、単なるエンタテイメント映画として
ご覧になった方がほとんどだと思います。
◆その時と違い、ぜひこのような観点から皆さんもぜひ一度
ご覧になってみてはいかがでしょうか?
◆ただ、本当に今すぐ見てほしい方々は、冒頭に記載した
企業の経営者の方々ですね。
ぜひ正直屋のように見事に再生して、以前のように消費者の満足度
を向上させてもらいたいと思います。
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