セールスプロセス改善:PRが先、刈り取りは後!

2009.02.15

経営・マネジメント

セールスプロセス改善:PRが先、刈り取りは後!

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

集客というのは、どの会社にとっても悩ましいことですね。集客ができてできてしょうがない、という会社も見たことがありますが、すごいリソースを投下しています。ただ、取り扱う商材にもよりますが、いきなり集客をしよう、刈り取ろうと思ってもできません。PRが先立って必要なのです。

 そうすると、定期的に刈り取りのためのセールス的なメールマガジンを出した時の効果が高まるのです。

 私は、このインサイトナウでは、直接的にセールス的なことはしたことがないです。PRのつもりで書いているからですね。

 ただ、1年間で100稿以上の寄稿をしていますので、刈り取ろうとすれば、刈り取れるでしょう。

 PRと広告宣伝はそういうものです。

 ただ、テレビ媒体は、いきなり刈り取りができるパワフルなメディアです。ユーキャンは基本的には、テレビでは刈り取りのメッセージを出していますよね。当然、しっかりしたプロセスは組んでいると思いますが。

 ただ、テレビ媒体を使って、無料お試しセットにフォーカスしているドモホルンリンクルはすごいですよね。

 東京ドームクラスの広さを持つコールセンターにひっきりなしに電話がかかってくるそうです。刈り取れるのに、刈り取らない。こういうことができるところは強いですよね。

 ビジネスではキャッシュが回ることが必要なので、いきなりの刈り取りをしないと食べていけない会社もあるでしょう。

 もやしを育てて、1週間で食べる、といったことも必要なこともあって、それはそれでしょうがないです。

 ただね、桃栗3年柿8年と言うように、3年で利益何%の回収を見込んだPRの考え方とか、8年で利益何%の回収を見込んだ考え方とか、いろいろあるとは思います。

 その時間をコントロールする考え方がPR量のコントロールだと思いますけどね。ただ、みなさん、すぐに現金化しようとする。Web上で顧客を現金化しようと思ったらPRは必須です。

 いきなり刈り取ろうとしても無駄ですね・・・。

 そう考えると、Web上で、刈り取りという意味での広告宣伝価値は相対的に低くなりますよね。

 どれだけ刈り取れるか?の効果測定はPR抜きには語れないということになります。単体での刈り取り単体での媒体価値は限りなく低くなり、いかにPRできるメディアであるかが重要になります。

 そして、そのPR作業コストを負えるのか?代行までできると、すごい代理店ですけどね。

 PRは上手く自動化するにしても、労働集約的な作業が必要になってきますね。お客様に手紙を書くようなものですから。

 そのお客様への手紙の蓄積が刈り取りをやった時の効果として現れてくるんですね。

 ものすごい成長期の商材であれば、いきなり刈り取ってもいいんですよ。刈り取り続けていいんですよ。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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