今日は、セールスにおけるソリューションの位置づけ、意味合いについて説明します。この例えは、女性ウケはいまいちですが、恋愛ネタが大好きな私としてはこの説明をし続けたいと思います。
セールスについて、説明する時によく言います。
「好きは結果ですよね」と。
どういう意味かと言いますと、
「好きです、付き合ってください」と、いきなり言うのは不自然だということです。
普段のコミュニケーションの積み重ねがあって、「好き」ならいいんですよ。
でも、「好き」という前に、「興味がある」ということがあります。
「興味がある」ならば、自然と目が行く。
自然と目が行って、よく見ているからこそ、褒めるポイントも見える。
そして、「興味がある」ならば、話がしたい。
話す時に、よく見ているから、相手を褒めるネタにも困らない。相手について疑問に思うことを少しずつ聞いて掘り下げていけば、相手も話しやすい。会話も弾む。
そして、楽しい時間が過ごせる。話していて楽しくて。
そして、そういうことが結果的に「好き」ということになる。
私も話していて楽しくなってしまう人が結局は「いいな」と思います。ただ、好きになるとかえって仲良くできなくなる、好きだとは言えなくなってしまうチキン野郎ではありますが・・・。
で、これをセールスにあてはめるとどうなるのか?と言いますと、いきなりソリューション提案という結果の提示はしない。
相手に興味があるから、いろいろと聞きたくなり、相手の状況を聞いていくことになる。
そして、話しを自然に掘り下げられる。
話しを掘り下げた結果、いろいろなことがわかって、結果的にいいソリューションができる。
いきなりソリューションがあるわけではないのですね。
ソリューションはあくまで結果なんですね。
こういうことが腑に落ちると、しっかりとしたヒアリングができるようになりますね。
相手にいろいろ聞くのは失礼じゃないか?と心配する人もいます。
まあ、飛び込み営業なら失礼ということもあるかもしれませんが、問い合わせを受けて、話しを聞いている時に、突っ込んだことを聞くのは、一切失礼ではないですよね。
相手はあなたのソリューションに興味があって、もしくは助けて欲しくて、電話してきているんですよね。
もしも、あなたに異性の友達から電話がかかってきたら、相手は、あなたと話しがしたくて、あなたに興味があって電話してきているわけです。
その時にどうしたの?とか、いろいろと聞くのは失礼なのか?といえば、聞くこと自体は失礼ではないですね。言い方は当然ありますよ。でもそれだけです。
もしも、助けを求める電話ならどうでしょう?
助けてくださいと言われたら、助けるためには、あなたの状況を知らないといけない!ということは至極まっとうなお話しです。
聞くことを恐れないでください。
そして、ソリューションは結果であることを忘れないで下さい。
大事なのは聞くことですね。そして、最後に「好きだ」と言うことです。けっこう順序を間違えることがあります。
皆様、会っていきなり好きと言わないように気をつけてくださいね。
いきなりソリューションを提示して、御社にぴったりです!なんていわないでくださいね。
それでは、次回をお楽しみに。
セールスプロセス改善
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。