今回は、Webサイトのアクセス解析を軸にWeb戦略、業務プロセス改善、新規事業開発支援など、さまざまなコンサルティングサービスを提供されている、株式会社アクティビスの 上島さんにお話をお聞きします。
アクティビス社の事業の中心は、Web解析ツールの導入支援ということですか?
現在の事業の中心はWeb解析のコンサルティングですが、ツール販売はメイン事業ではありません。ツールはあくまでも道具と位置付け、それ以前に社内におけるWebサイトの役割を明確化し、サイトの目標とサイトKPIを定め、それを計測するモニタリングデータとして指標(メジャメント)を定義し、メジャメントデータとしてアクセス解析ツールのデータを利用するという、お客様のWebサイトの役割から、どう解析データを利用するかという視点でサービスを提供しています。
また、これらのデータを基にWeb戦略の改善立案や、社内業務プロセスの改善、マーケティングの最適化に
繋げていくためのコンサルティングサービスを提供しています。
他に、最近はツールベンダーやサービスベンダー、Webコンテンツ開発企業または広告代理店が、ユーザー
企業から効果や評価を問われることが多く、その際の評価指標を提供することも行っています。
実際にサイトのアクセス解析データをどのようにWebマーケティングに活用するのでしょうか?
一般的なアクセス解析ツールから出てくる数字は、私達の分類する解析ステージで言うと『傾向分析』、または『効果分析』までになります。マーケティングROIも計測できますがモニタリングするだけでは、ただの水道メーターと同じで、その結果を次の施策に活かさなければコストツールで終わります。
第3ステージの『マーケティング分析』では、マーケティングに利用するためにはアクセス解析データだけではなく、どのような『人物像』がアクセスしたかという情報と紐付ける必要があります。会員情報がある場合は顧客の属性や嗜好と紐付け、いわゆる行動ターゲティングや属性ターゲティングが可能になり、マーケティングの最適化に繋がります。
第4ステージまでいくと、会員属性や来訪頻度、購買内容に応じてサイトに表示させる内容を瞬時に変更する等のレコメンド機能を搭載したり、メール配信システムと自動連動させたり等、顧客の行動パターンに応じたプッシュ型のマーケティング施策を自動化するフェーズになります。これらの機能は、Webサイトの役割属性で言うとコマースサイトが中心になりますが、コストツールから売上を生むためのプロフィットツールとして、アクセス解析ツールの投資対効果も出やすくなります。
サイトの解析データから、社内プロセスの改善に繋げるというのはどういう意味でしょうか?
次のページ今後の御社の展望を聞かせてください。
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