今回は、Webサイトのアクセス解析を軸にWeb戦略、業務プロセス改善、新規事業開発支援など、さまざまなコンサルティングサービスを提供されている、株式会社アクティビスの 上島さんにお話をお聞きします。
上島さんは、Webサイトビジネスのコンサルタントとして活躍されるまでにも、様々なご経験をされていますが、バックグラウンドを簡単にお聞かせいただけますでしょうか?
学生時代は、電子回路を考え組み立てている時が一番幸せという、根っからの理系人間でした。しかし、最初に入社したトランスコスモス社では、「まずは人の流れから勉強せぃ」という某役員の指名で人事本部に配属されてしまいました。そこで、業務効率化を図ろうと研修の自動採点システムを構築していたら、今で言うe-ラーニングシステムを構築し販売する教育事業本部に移籍することになりました。そこで教育事業・サポートデスク事業で営業も行いながら営業企画の仕事を始め、当時EIPの概念が無い時代に自分のPCをサーバーにし、社内ポータルサイトを立ち上げました。97年くらいの話です。その後、企画部・事業開発本部に移った後は、新子会社の設立、米国企業とのアライアンス、事業企画、プロダクトマーケティングなど多岐に渡るビジネスを経験することとなりました。
某外資系ベンダーに転職した後、パケット取得型アクセス解析ツールベンダーのオーリック・システムズ株式会社に入社し、営業統括ディレクターとして2年弱で100社近くの企業様に導入しました。当時、パケットデータをマーケティング用データに活用するという発想は、プロダクトマーケティグの経験からあまり聞いたことが無く、ユニークなアイデアだと思いました。それまではバックオフィス系の情報管理や最適化が中心でしたが、この頃から本格的にWebビジネスを専門にした活動を行い、現在に至ります。
アクセス解析ツールの違いとはどういうものですか?
PCサイトのアクセス解析ツールには、データ取得の方式で、「ログ型」「タグ型」「パケット型」の3つに
分かれます。(モバイル解析ツールは「サーバーエージェント型」「プロキシ型」「パケット型」になります。)
ログ型解析は、Webサーバーに吐きだされたログをマーケティングデータに利用するというもので、もともとは
システム運用のためデータです。Webアプリを改修できれば詳細なログも得ることはできます。
タグ型解析は、サイトのソース内に「このページをリクエストされたらアクセスしてきた各情報を送る」というタグ(JavaScript)を埋め込んでおき、その情報を任意のサーバーに溜めておくものです。これは企業内でシステム導入することも可能ですがASPサービスで提供しているベンダーが多いです。ただモバイルはタグが埋め込めず、IPも当てにならないため、プロキシ型やサーバーエージェント型を組み合わせないと取得ができません。
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