「先進国」経済の天井:EVシフトの失敗

画像: E4S-47:1947年の国産電気自動車

2024.08.03

ライフ・ソーシャル

「先進国」経済の天井:EVシフトの失敗

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/エンジン自動車は、面倒な機械だからこそ、社会をうまく潤してきた。EV車は、たしかに理屈では優れているが、自動車産業に代わる雇用先を確保できないかぎり、「先進国」はエンジン自動車産業という社会の「エンジン」を止めるわけにはいかない。/

昨年の夏あたりから、欧米の自動車関連産業のストの多発で、この雇用の社会的問題が明らかになっていたのに、日本は新NISAとか言って、ドシロウトたちに投資を煽った。知っていてやったなら、巨大詐欺であり、知らずにやったなら、経済を語る資格は無い。週明け、いったんは下げ止まるかもしれないが、ファンダメンタルには、かなりクリティカルな状況だ。

(写真は国産の先駆的電気自動車。戦後、ガソリンが入手できなくなった日本は、こんなしゃれた車を作っていた。欧米の猿真似などせず、このまま続けていれば、日本の産業構造は、はるかに効率的なものに変わっていただろう。ガラパゴスと揶揄されようと、独創と努力なしに新時代の開拓はできない。)

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

フォロー フォローして純丘曜彰 教授博士の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。