/エンジン自動車は、面倒な機械だからこそ、社会をうまく潤してきた。EV車は、たしかに理屈では優れているが、自動車産業に代わる雇用先を確保できないかぎり、「先進国」はエンジン自動車産業という社会の「エンジン」を止めるわけにはいかない。/
昨年の夏あたりから、欧米の自動車関連産業のストの多発で、この雇用の社会的問題が明らかになっていたのに、日本は新NISAとか言って、ドシロウトたちに投資を煽った。知っていてやったなら、巨大詐欺であり、知らずにやったなら、経済を語る資格は無い。週明け、いったんは下げ止まるかもしれないが、ファンダメンタルには、かなりクリティカルな状況だ。
(写真は国産の先駆的電気自動車。戦後、ガソリンが入手できなくなった日本は、こんなしゃれた車を作っていた。欧米の猿真似などせず、このまま続けていれば、日本の産業構造は、はるかに効率的なものに変わっていただろう。ガラパゴスと揶揄されようと、独創と努力なしに新時代の開拓はできない。)
経営
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大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。