/ガザ侵略の背景には、ユダヤ系富裕層が国際支配を確立した金融資本主義による重化学工業産業革命の終焉、農業とエネルギーという人間生存の基本資源への世界的な回帰という、もっと大きな文明論的転換の問題が潜んでいる。/
しかし、ガザ地区のすぐ沖、その領海にも、ガス田があるのがわかっている。つまり、ガザ地区侵略は、かつて東欧を侵略したナチスの主張と同様、イスラエル「生存圏」の生命線であり、国際金融と世界エネルギーを支配し続ける政策においてユダヤ系国際富裕層の存亡がかかっている。ハマス云々は、もとより口実にすぎない。そんな身勝手な話のために殺されるパレスチナ人はもちろん、彼らを殺しにいって死ぬことになる現地貧困層の若い男女イスラエル兵士たちが、あまりに哀れだ。
ところで、日本。防衛力増強だのなんだのと騒いでいるが、食料やエネルギーの自給の目途も無く、少子高齢化で国民そのものが消滅しかかっているのに、この国に、どういう将来的な国家としての国際戦略があるのか? まさか、アニメ立国、観光立国、などと、中二のガキのように浮ついたことを本気で考えているわけではあるまい?
解説
2023.06.22
2023.09.01
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2024.01.19
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。