コロナ禍で繰り返される「火事場泥棒」的な行為は反社会的で浅ましいものなのに、若い人たちがよく考えもせずに軽い気持ちで手を染める風潮こそが恐ろしい。そこには「おカネを稼ぐ」ことの意味合いを十分に理解できていない幼稚性が見える。
親に養ってもらう環境でずっと過ごしてきた(あとは精々バイトで小遣い稼ぎをするくらいの)ために、そうした感覚が十分に発達しなかったのだろう。
お金を稼ぐ方法は世の中にあまた存在する。しかし誰の役にも立たない方法で稼いだカネは実にむなしい。「あぶく銭」という感覚がつきまとい、無駄使いに陥りやすく、結局は「悪銭身につかず」になりがちだ。たとえ犯罪でなく、合法的に稼いだとしても、だ。
そうしたやり方で(一部とはいえ)生計を立てることに若い時に慣れ親しんでしまったら、真っ当なおカネの稼ぎ方が身につかないままに社会に放り出されて最後は露頭に迷うような未来が近づいてしまう。
いずれ彼らが自分たちの行為の浅ましさに気づき、赤面し、大いに反省して、二度とこうした「火事場泥棒」的な行為をしないと自分に誓う時が早く来ることを、彼らの人生のために祈りたい。社会インフラ・制度
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
