14歳から大人まで 生きることの根っこをかんがえる『ふだんの哲学』シリーズ 〈第3章|価値〉第7話
見た目はどうでもいいという問題ではありません。見た目をよくする努力は必要です。ただ、「内奥の美」を知ったうえでの見た目をどうするかと、「内奥の美」を知らずに外見だけどうするかではまったく異なるのです。
そういった意味で、玲子はこの先、いろいろに見聞をして、経験を重ねて、「美を求める心」の第2段階に入っていくことです。中身の充実から外へ咲き出す美がどういうものかがわかってくると、考え方も変わってくるでしょう。いや、そのときに、やはり「整形をしたい」ということになるかもしれません。それはそれでいいのです。おそらく、自分の内側になにか固い思いがあるのでしょう。少なくとも、いまのようにあこがれ気分だけで言っているのとはちがう次元から出た答えのはずです。
人の美しさとはどういうものであるか。あるいは、人を美しくさせるものはなにか。この問いにどんな答えを持つかは、自分が「美を求める心」の第1段階の住人なのか、それとも第2段階、第3段階の住人なのかでまったくちがってくるものです。
[文:村山 昇|イラスト:サカイシヤスシ]
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キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。