経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。
オリジナルのPPMでは、資金需要の代理変数としての市場成長率、資金創出の代理変数としての市場シェアによって事業を分類し、資金を事業間で回しつつ、平均成長率は所属する市場の平均以上を目標としつつ、資金を生み出す見込みのない事業への資金配分を避ける考え方であるが、全社戦略としては事業間の関連性の記述の問題、資本市場の発達した現在における自社内資金の還流の必要性の低さから、活用していくには限界があるフレームワークである
おはようございます。伊藤です。もはや秋ですね。秋風が心に染みわたります・・・。ええ、私は今日も元気です。更新がだいぶ遅れまして申し訳ありません。意外なことに仕事が忙しいんです。人間は腐っていますが、クライアントからは仕事がいただけるんですね。仕事の評価が人物本位の評価でなくて良かったです。
さて、今日はオリジナルのPPMです。戦略に詳しいと自称する人がいろいろ言いがちな枠組みなので、ぼろくそに書こうと思います。写真のモデルはそんな書きぶりにぴったりなシマヅさんがフロッピーディスクに顔面蒼白な図ですね。
ぼろくそに書くだけだと趣がないですが、ポートフォリオの元ネタはノーベル賞クラスの知見ですからね。いわゆるノーベル経済学賞をもらった現代ポートフォリオ理論です。はっきり言うと、PPMにはほとんど関係がないと思います。
ノーベル賞をとった現代ポートフォリオ理論の極論としては、卵を運ぶときに、1つの籠に入れて運ぶより、2つの籠に分けて運んだ方がいいよね?というお話ではあるわけですが、当たり前すぎるわけです。リスク回避的投資家とか、中立的投資家とか、その辺から解説していると日が暮れるので割愛します。
まあ、好きな人が1人よりも、2人いて、2人と付き合っていた方が、1人に振られても大丈夫!と言い換えるともっとわかりやすいでしょうか?途端にゲスなにおいがしてきましたね。
ええ、私はゲスになりたくてもなれない非モテですけどね・・・。
さて、ここからまじめに書きますので、箸休めの方はご退場を。
PPMは、根本的には資金をどのように社内で還流させるべきなのか?という資金創出と配分の意思決定の考え方です。
つまり、潜在的資金需要を表現する軸として、業界の成長率を取り、潜在的資金創出能力を表現する軸として、相対的市場シェアを取るわけです。
率で両軸を取ると、大きさの概念が抜け落ちるので、通常は規模感を円の大きさで表現します。資産や収入の大きさを取れば、規模を表現できますね。
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経営戦略構文100選(仮)
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。