経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。
ファイブフォースモデルは、対象とする市場が完全競争市場からどの程度離れているかを分析することによって、利益がどの程度出やすいか、戦略変数は何か、を把握するためのものであると考えると、戦略立案に使いやすい。
こんにちは。伊藤です。相変わらずピエロ感は抜けないですが、元気です。ええ、日々、クスクス笑われて生きていますが、なんとか頑張っています。お腹が少し割れてくるぐらいには、体を鍛えているので、きっと大丈夫です。「先生、ライザップですか?」と聞かれるぐらいには引き締まってきました。体脂肪率は8%です。
さて、今日はみなさんの大好きなファイブフォースモデルです。同時に、みなさんの大嫌いな完全競争市場です。独占市場も寡占市場もきっとみなさんは大嫌いですね。
ただ、完全競争市場は概念的には条件を理解するだけでわかった感があります。しかし、独占市場は完全競争市場との価格の差異を考える際に、一次関数が必要ですし、寡占市場はゲーム理論が必要になります。だから、みなさんはきっと大嫌いだと思うのです。
写真の注釈としては、エロい目をしたお姉さんがポッキーを独り占めしているということです。ええ、独占市場ですから・・・。2,3人でポッキー寡占という絵はちょっとレギュレーションに引っかかりそうなので、「お姉さんが一人でポッキー独占」で許してください。
さて、ここからまじめに解説します。
ファイブフォースモデルで最大限に競争が激しいと認定されるケースがあるとしたら、完全競争市場のような状態でしょう。
完全競争市場とは、企業に差異はなく、多数の売り手と買い手が存在し、情報は完全に対象でみんなが利用でき、参入と退出が完全に自由だという仮定をおく、想像上の市場です。こんな市場はありませんが、この市場を理解すると、競争が激しくて利益が出ないようになるというイメージが湧きやすくなります。
もしくは、この逆を考えることが、利益を出すためにどうすればいいか?になるわけです。
企業に差異がないと競争が厳しいなら、差別化すればいい、となりますね。口で言うほど簡単ではありませんけど。
情報が完全に対象でない状態がよいのならば、情報を集め、独自の分析を行い、独自の知見を得ればいい、となりますね。これまた外資系コンサルティング会社がさもそうできるかのように言いますが、全く無意味なシステムが出来上がるケースに枚挙に暇がない感じになっています。簡単ではない。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。