今日から春のお彼岸です。ぼたもちを食べて、お墓参りをするという人も多いと思いますが、いったいなぜかご存知ですか。
今日は、3月17日は2016年の「お彼岸の入り」です。
春分の日と秋分の日の前後3日間をお彼岸といいますが、今年の春は3月20日が「春分の日」なので今日から彼岸に入り、3月23日に明けることになります。
そもそも「彼岸」とは、今生きているこの世である「此岸(しがん)」の対語で、「極楽浄土」のことを言います。仏教では「此岸」のことを「娑婆(しゃば)」とも言いますが、これは「耐え忍ぶ世界」の意味だそうです。さまざまな苦難に耐え忍ぶ世界から見た彼岸は極楽浄土というわけです。
では、春分をなぜ「お彼岸」というのでしょう。
『阿弥陀経』というお経に、「これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界有り、名けて極楽と曰う」とありますので、阿弥陀仏の極楽浄土(彼岸)を西の方角で表すようになりました。春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に入ります。そのことから、西方へ沈む夕日に極楽浄土を念じ、彼岸の日と呼ぶようになったようです。
この日には多くの仏教の宗派で「彼岸会」という法要が営まれ、先祖の霊を慰め成仏を祈る慣習がありますが、もともとインドの仏教にはないので、どのような経緯で行われるようになったかわかっていません。長い年月の中で「極楽浄土」を求める念仏が、あの世である「彼岸」にいる故人を偲ぶことに替わっていったのかもしれません。それが一般に広がり、お墓参りをする日となりました。
もう一つ、お彼岸につきものなのが「ぼたもち」です。これは、江戸時代に魔を払う効果のある小豆と、高価な砂糖を使ったお菓子を大切な人へのお供えやもてなしに使ったことから生まれた習慣です。春のお彼岸は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」。地方によってはこしあんかつぶあんか、もち米の他にうるち米を使うか使わないか、など差がある場合もあるようですが、季節に合わせて呼び名が変わるだけというのが一般的な解釈のようです。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、お彼岸を境に本格的な春がやってきます。今年の冬は気温が高かったので、春分の日頃にはもう各地でソメイヨシノの開花予測も出ています。いよいよ春の訪れです。
(※彼岸については、「浄土真宗のお彼岸」を参考にさせていただきました。)
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