1960年公開のヒッチコック映画「サイコ」。この映画から「サイコ」「サイコパス」という言葉は一般に知られるようになりました。サイコパスは思いのほか、あなたの身近にいるかもしれません。
今日は、3月15日は「サイコの日」です。
「サスペンスの神」とうたわれた映画監督ヒッチコックの最大のヒット作にして、後世の映画に多大なる影響を与えた映画「サイコ」をたたえ、20世紀フォックス映画が制定しました。日付はもちろん、3(サ)、1(イ)、5(コ)の語呂合わせです。「サイコ」と言う言葉は、この映画の公開から広く一般に知られるようになりました。
ヒッチコックの「サイコ」は、母親とのゆがんだ関係により異常人格が形成されたサイコパスによる大量殺人がテーマになっています。公開は1960年です。この年のアカデミー賞で監督賞など4部門にノミネートされましたが、受賞にはいたっていません。日本での評価もあまり高くなく、洋画興行ランキングでは1位「ベン・ハー」2位「アラモ」3位「眠れる森の美女」で、「サイコ」は10位とふるいませんでした。
このサイコパスという反社会的傾向の強い精神病質者は、小説や映画などによく取り上げられます。フィクションの中の彼らは、猟奇殺人や大量殺人の犯人であることがほとんどです。非常に頭が良く、極端に冷酷で、無慈悲。他人をモノとしてしか見ない。「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターや「悪の教典」の蓮実聖司のようなキャラクターですね。
サイコパスはフィクションの中に存在する特殊な人間のように思われますが、実はごく普通に社会生活を送っている人の中にも大量のサイコパスが在しているという研究報告があります。彼らはとても口達者で魅力的な人物で、精力的に活動し、仕事で大きな成果を上げます。人の心を操り、注目を集めることに長けているので、政治家や経営者など人の上に立つ仕事をしていることも多いといいます。
多少衝動的でもプレゼンが得意で、仕事上は有能なので、犯罪に手を染めない限りは害がないようにも思われます。しかし、彼らには良心が欠如しているので、平然と嘘をつき、罪悪感をもちません。彼らにとって他人はゲームの駒にすぎないので、目的のために人を踏みつけにすることを厭いません。利用価値がなくなれば即座に人間関係を断ち切ります。やはり、あまり関わり合いにならない方がよさそうです。
シリアルキラーと遭遇する確率はあまり高くないと思いますが、サイコパスは今、あなたの隣にいるかもしれません。くれぐれもお気をつけて。
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