三内丸山遺跡から骨が発見されたというサバ。縄文時代の昔から、日本人にはなじみの深い魚です。一時期ブームにもなったサバ缶も進歩を遂げています。サバ、食べていますか?
今日、3月8日は「サバの日」です。
多くの人にサバについて興味、関心をもってもらい、日本人が古くから恩恵を受けているサバへの感謝を示すとともに、サバについて深く考える日とすることを目的として制定されました。
サバは古くは縄文時代から食べられていたという、日本人にはなじみ深い魚です。近海でとれるサバですが「サバの生き腐れ」という言葉があるように、急速に鮮度が落ちやすいという扱いにくい面があります。年齢をごまかすことを「サバを読む」と言いますが、これは鮮度が落ちやすいサバを大量に売りさばく際、漁師や魚屋がろくに数も数えずに売り買いしたことに由来するそうです。このサバの鮮度が落ちやすいという弱点を克服するために、加工する技術が発達しました。食あたりを防ぐために酢を使った「しめさば」など、独特の食べ方も生まれました。
魚料理はどうしても手間がかかるし、食べるときに骨をとるのが面倒で、忙しい時には敬遠しがちになります。家庭で食べるサバは塩焼きか味噌煮が定番で、あとは干物を焼くくらい、という時代に育ったのでサバはそれほど好きではありませんでした。DHAやEPAという栄養素が注目されるようになり、サバなどの青魚の価値は上がりましたが、青魚は苦手と言う方も多いのではないでしょうか。青魚はうまく調理できればおいしい食材ですが、自分ではなかなか難しいものです。
最近では、サバ料理はもっぱら缶詰という方も多いようです。そのまま食べられる状態になっているので、とにかく手間がかからない便利さが受けているようです。また数年前には、サバの水煮缶がダイエットに効くということで、一時期ブームになっていました。食べると痩せるかどうかはともかく、このブームのおかげでサバの水煮缶は食卓に定着したイメージがあります。ブームになると工夫を凝らした新製品なども開発されるようになり、サバ缶自体も進化を遂げています。いわゆる水煮だけでなく、かわいいパッケージのオリーブオイル漬けなども人気になっています。
サバは悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やすEPAやDHAが豊富に含まれ、ビタミンB12やビタミンDも多く含まれる食品です。手軽においしく食べられる加工品をうまく活用して、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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