日本でパソコンが普及しはじめてようやく四半世紀ですが、オフィスの風景はすっかり変わりました。
今日、9月28日は「パソコン記念日」です。
1979年(昭和54年)の今日、のちのパソコンブームの火つけ役となったNECの「PC-8001」が発売されたことにちなむそうです。NEC製パソコンというと1984年に発売され大ヒットした「PC-9801」通称きゅうはちが市場を席巻していたイメージがありますが、90年にPC/AT互換機の日本語対応版が発売され、次いで93年にWindows3.1が搭載されるようになったことにより、NECの独自規格パソコンは急速に市場から姿を消してしまいました。
まさにその90年代はじめに社名にコンピュータという言葉の付く会社に入社し、システムエンジニアという職種につきましたが、オフィスにはまだ数えるほどしかパソコンはありませんでした。NECの8インチフロッピードライブが内蔵されているモデルを実際に仕事に使っていたことを思うと、時間の流れを感じずにはいられません。
新人のころ、客先にパソコンを納品してセッティングするような仕事もしましたが、そこにはパソコン専用のキャビネット付デスクがあり、観音開きの扉の中に収納する貴重品扱いでした。まさに隔世の感ありです。
いまやオフィスにパソコンは必須となりました。仕事は常にオンライン接続されていて、ありとあらゆる情報がパソコンを介してやりとりされます。やろうと思えば24時間365日、どこにいてもパソコンをインターネットに接続すれば仕事ができるようになりました。反対に社内システムがサーバーダウンで2,3時間停止しただけで、業務の大半が止まってしまうほどに依存もしています。ネットもパソコンもなかった時代にどうやって仕事をしていたのか、ほとんど思い出せません。
けれど、時代は急速に変わります。いまはスマホやタブレットは使えてもパソコンが使えない子どもたちが増えているそうです。ネットから情報をとってきて、やりとりするだけなら、パソコンは不要になりました。今はまだ、何かを「作り出す」作業は、パソコンではないとできないことも多いですが、そのうちそれも変わるのかもしれません。10年前に今のこの仕事スタイルが想像すらできなかったように、10年後、15年後は思いもしない未来になっているのでしょう。
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