「システム管理者は1年のうち、364日は感謝されることがない。この日だけはシステム管理者の労をねぎらおうー」という日なんです。
今日はシステム管理者感謝の日です。
記念日協会に登録されている記念日とはと少し毛色が違いますが、7月最終金曜日は「システム管理者感謝の日」ということなのでご紹介します。
『システム管理者は1年のうち,364日は感謝されることがない。この日だけはシステム管理者の労をねぎらおう---。こんな思いから,米国在住のシステム管理者Ted Kekatos氏が2000年に「SysAdmin Day」を提案し,今年で10年目を迎える。』(ITPro記者の目より抜粋)
という、この誕生ストーリー自体がまず涙を誘うではありませんか。
確かにIT企業に長年勤めた筆者の知る限り、システム管理者というのは「報われない仕事」の筆頭です。システムというものは「動いていて当たり前」なため、トラブルがあれば休日でも、夜中でも、即座に呼び出されます。トラブルが長引けば苦情を言われ、責任を問われますが、問題なく運用している分にはまず感謝されることはありません。その仕事の重要性が経営者やユーザーに評価されることもまずありません。
けれど、システム管理者がいなければ、どんなシステムも維持できないのです。
システム管理者の日常業務を並べてみましょう。構成管理、インシデント管理と問題管理、変更管理、リリース管理、障害の監視と管理、バッチ処理スケジュールの管理と保守、ストレージ管理、アクセス管理、個人情報保護、データの保護、ウイルス対策、セキュリティ対策。おそらく、一般の人にはほとんど何をしているかわからない仕事ばかりです。
今や誰もがシステムなしで生きていくことのできない社会に住んでいます。少しでも多くの人に、システム管理者という縁の下の力持ちたちが社会を支えていることを、知ってほしい。そうすれば少しは彼ら、彼女らの苦労も報われるかもしれません。今日の「システム管理者感謝の日」をそのきっかけとして、覚えてもらえたらうれしいです。
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