箸の日。山王日枝神社では例年「箸感謝祭」が執り行われます。
今日、8月4日は「箸の日」です。
8(は)4(し)ですから、もちろん橋の日でもありますが、ここは箸の日をピックアップ。
箸の日は、毎日の食事のときに欠かせない箸への感謝を表すことを目的として、愛知県名古屋市に本店を構え、箸などの製造・卸・販売を手がける株式会社藤本商會本店が制定しました。(日本記念日協会 参照)
箸というのはあまりにも身近な道具なので、改めて「感謝」と言われてもピンときませんが、確かに箸がなかったら、まったく違う食文化になっていたのかもしれないほど、日本人にとっては大切な道具です。
古事記にも登場する箸ですが、古代は上がくっついたピンセット型で、現在の2本の棒状のものになったのは、聖徳太子の頃からだそうです。
溜池山王にある山王日枝神社 では、毎年、8月4日に箸に感謝し、延命長寿・無病息災を祈る祭「箸感謝祭」を執り行っています。雅楽や巫女の舞などが奉納され、長年愛用されてきた箸のお焚き上げが行われる年中行事です。200人ほどが列席し、500膳以上の箸が納められるそうです。
毎日の生活に欠かすことのできない箸。箸の日に、改めて「箸に感謝する」というのも、古来より器物に神が宿ると考えてきた日本人らしい発想ですね。
なお、「箸の日」をネット検索すると「民俗学者が提唱してわりばし組合が制定した」という説が広まっているようですが、その学者が誰かの情報もなく、わりばし組合という組織の存在も確認がとれないため、本稿では日本記念日協会の制定理由をもとに記載しました。
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