技術革新による機械化やコンピュータの導入は、生産性の向上や仕事の効率化をもたらしたが、それによって従業員の労働時間そのものが短縮されたという話はあまりきかない。統計によれば、日本人の労働時間はヨーロッパ諸国と比べると2~3割も長いという。
企業における残業時間の問題は、どこの職場でも改良の余地がある。しかしそれは顧客サービスと社員の働きやすさ、というの相反する課題をもたらしうる。だからこそ、管理されている、のではなく、自己管理を通して、会社にとっても自分にとっても最善の形を模索するのが誰もがハッピーになる道なのだ。
「仕事をしていて良かったと思うのは、お客様から感謝のお言葉をいただいた時、あと、後輩が楽しそうに仕事をしているのを見た時ですね。前向きに働いているつもりですが、それ以外は、仕事というのは楽しいものだというのは私にとっては違う気がします。」
だから自分の働き方をふりかえり、なんとか長時間残業の習慣を改善したいという思いが棚卸しシート活動につながったのだろう。
「キャリアについて考えると、特にこれからこうしたいという計画はないですね。以前はそれではまずいかなあと思ったこともありましたが、今は、そうは思いません。日々そこにあるものを頑張っていたら、気がついたらここにいた、というような仕事の仕方、生き方をしていきたいと思います。自分にはそれが性にあっている気がします」。未来のためではなく、日々そこにあるものを着実にこなしていく。そういう気持ちで、毎朝、高橋はその日行う仕事の棚卸しをしている。
「残業をへらして、できた時間はフィットネスジムに通っています。ぜんぜん痩せません。なので毎日行きたいです(笑)。なかなか難しいですけど」
高橋が痩せた時、それは高橋が早く帰ることができはじめた時、なのかもしれない。頑張れ高橋。
文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓
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