金融機関の顧客満足度ランキングで大手銀行を押さえ、常に上位の評価を獲得しているのが岐阜県の地方銀行の大垣共立銀行です。なぜ大垣共立銀行がこれほど高いCSが得られるサービスを実現できたのか?実はそのカギは「サービスの定義」にありそうです。
但し、今回挙げたサービスの例は「共通的事前期待」に応えるものが多いようです。今後、「個別的事前期待」や「状況で変化する事前期待」などに応えるサービスを提供することで、さらに評価の高いサービスを提供できる可能性は十分にあると思います。これから大垣共立銀行が、十六銀行や他行とのサービス競争の中でどんな新しいサービスを生み出すのか、是非着目してみたいと思います。
今回はサービス変革の第一歩としての「サービスの定義」に着目をしてみました。サービス変革のためには、「サービスの定義」を組織で共有した上で、「我々はサービス業だ」と再認識して組織一丸となって取り組むことが極めて重要になると思います。これまで「サービスとは?」についてあまり意識をされていなかった方は、是非この機会に「サービスとは何か?」「自社のサービスは何を提供するのか?」などについて議論してみると、価値ある気付きが得られるのではないかと思います。
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サービスサイエンス・CS向上・サービス改革・品質向上
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松井サービスコンサルティング ・サービスサイエンティスト
サービス改革の専門家として、業種を問わず数々の企業を支援。国や自治体の外部委員・アドバイザー、日本サービス大賞の選考委員、東京工業大学サービスイノベーションコース非常勤講師、サービス学会理事、サービス研究会のコーディネーター、企業の社外取締役、なども務める。 代表著書:日本の優れたサービス1―選ばれ続ける6つのポイント、日本の優れたサービス2―6つの壁を乗り越える変革力、サービスイノベーション実践論ーサービスモデルで考える7つの経営革新