調達というとついつい外部から購入することを考えがちである。しかし、内部から調達することも忘れてはいけない重要な調達手段の一つである。今回はニッセンHDの物流会社の完全子会社化を例に、内製の活用について考える。
特に、事業の価値の源泉となるものであれば、内製化のメリットの方がデメリットを上回る。内部から調達するというのも立派な調達手段の一つである。
私たちがお客様の調達・購買業務の支援をする時でも、内製化が適していると判断される材がある。そのような時には、調達・購買業務のアウトソーシングを行っている弊社のビジネスにはつながらないが、例え弊社のビジネスにつながらなくても内製化を勧める。目先のビジネスよりも正しい助言をすることによる信頼の獲得の方が価値があると考えるからだ。
調達・購買部門から内製化を提案するのは難しいかもしれないが、適している時には内製化を勧められるような調達・購買部門こそがあるべき姿ではないだろうか。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます