イオン、イトーヨーカ堂、ローソンなどの小売や味の素、花王、キリンビール、資生堂、プロクター・アンド・ギャンブルといった消費財メーカ、更に卸のトップ企業15社が主体となり、流通効率化のための協働の取組を開始した。
このグループに期待できるのは、カーボンフットプリント等と異なり、SCMそのものを対象にしており、実利を追求していること。返品削減、廃棄ロスの削減、配送最適化の何れも大きなコスト低減が見込める。何れも売り手と買い手の協力が必要なテーマであるが、お互いのメリットが理解できれば協力もなされやすい。サプライチェーンの中で無駄を排除できれば、後は分配の問題だ。
えてして、今回のケースのようなトップ企業の集まりは単なる社交の集まりと化し、何の効果ももたらさないビジョンやガイドラインの発表などに終始してしまう。今回紹介したグループは流通コスト等の見える化のための調査、共同実証プロジェクトなどの実効を伴う取組も検討しているとのこと。製・配・販のトップ企業の集まりだけに、中小企業ではできない非合理な商慣行の是正など、業界の道標となるような実効のある取組がこのグループから出てくることを期待したい。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、調達・購買活動から環境経営に貢献する方法は数多くあると、環境負荷を低減する商品・サービスの開発やそれを支える優良なサプライヤの紹介など環境調達に関する情報発信活動を行っている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
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コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます