「あ、この店員さん、仕事を楽しんでるな、 職場や、共に働く仲間たちが大好きなんだろうな!」 こんな印象を持つ店員さんに出会えたら、 その店でのショッピングや食事はとても楽しい経験になりますよね。 その店員さんの幸福な気持ちが、お客さんにも伝染するのです。
たとえば、某百貨店チェーンでは、
巨費を投じて店舗をリニューアルしました。
ところが期待通りの売上が上がりませんでした。
リニューアルといっても、
それはあくまで顧客が見える部分のみでした。
販売スタッフ用の施設は手つかず。
休憩室は粗末なまま。
商品管理室は以前よりも狭くなっていました。
その結果、販売スタッフの士気は上がらず、
そのぱっとしないスタッフの感情が顧客にも
伝わっていたのです。
この百貨店の問題点を探るための調査の対象となった
顧客の一人のコメントが印象的です。
“リニューアルといっても、単なる化粧直しだったようね。
肝心の意識は何も変わっていないもの”
ハードをいくらいじろうが、
やはり顧客満足を大きく左右するのは人的サービスです。
「従業員満足なくして、顧客満足なし」
ということを企業は深く認識すべきでしょう。
なお、従業員の自社に対するイメージを上げる、
つまり、従業員に愛される企業となるために重要なポイント
は次の3点だそうです。
・研修制度
・マネジメントシステム
・権限委譲の度合い
抽象的な表現ですが、ひらたく言えば、
・従業員の成長の機会を与えること
・明確なビジョンに基づく優れた企業経営が行われていること
・現場での裁量の余地が大きいこと
と解釈できるでしょうね。
以上は、次の記事を元にしました。
「従業員に愛される企業は業績が高い」
(Diamond ハーバード・ビジネス・レビュー October 2007)
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2007.09.19
2007.11.06
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。