~ サービスサイエンス的思考法でビジネスモデルを探る ~ 最近公立図書館が、ICタグやITを駆使して、 昔のイメージを一新! 面白いですね。 行きましたか?
◆従来の、本を無料で貸し出すという「モノ提供サービス」や、勉強
や資料作成のための静かな環境を提供する「快適提供サービス」に加
えて、人とITを駆使した「情報提供サービス」の3点がセットにな
って新しい価値を提供し始めているのである。
◆3つのサービスが重なることにより、1+1+1が3ではなく、恐
らく3よりはるかに大きな付加価値を利用者に提供していると思われ、
大きな相乗効果をもたらしているといえる。
◆図書館というサービスモデルは、これからは、町にあって、誰もが
身近に無料でいつでも、容易に活用できる「町角の巨大データセンタ
ー」という位置づけになるような気がする。
◆「アナログデータ(本の実物)とデジタルデータ(デジタル化され
た資料)を格納した巨大データベース」あるいは、「何でも知ってる
町の知恵袋」「わからないことがあれば、まず図書館」というような
イメージを増殖させ、今後もさらなる進化をしていくのではないかと
考える。
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■ 今回の学び
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古いビジネスモデルでも、ITを活用することで、生まれ変わることが
出来るということを改めて感じます。 ただ、そこに人が介在してい
ることを忘れてはいけません。 RFIDなどを含むIT(情報技術)は、
それ自体が何か素晴らしい成果や貢献、売上や利益増大といったビジ
ネスリターンを直接的にもたらしてくれるという訳では決してありま
せん。 これらITを如何に人間が活用し、ITに任せられるものは思い
切って任せて、その空いた時間と、ITが提供してくれる今まで得られ
なかったであろう素晴らしい情報を、人間がうまく活用するという努
力を忘れてはならないと思います。 成功している図書館は、司書を
始めとして職員の方々が高度な仕組みをうまく活用し、いきいきと働
いている人間的な魅力に富んだ職場に違いありません。
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■■ 編集後記 ■■
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正直いいます。 小学生の頃から図書館が嫌いで嫌いでしかたあり
ませんでした。 子供心にはとても退屈な場所としか映りませんで
した。 声出せない。走れない。 大学時代も同じで、山登りとス
キーに明け暮れていた小生にとって、大学図書館は、たまにスキー
の教本を借りに行くぐらいでほとんど縁がなかった場所でした。
使う側も図書館側もマンネリ化していたように思います。
最近の図書館は、「町の情報・ナレッジデータセンター」と名付け
てもいいほど、そのサービスモデルが進化しましたね。
皆さん。 一度最寄りの公立図書館に行ってみませんか? そこで、
こんな体験をした、これはやっぱり良かった、やっぱりだめだった
など、忌憚ないご意見頂ければ大変幸甚に存じます。
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