革新的図書館はRFID(ICタグ)がお好き!

2009.07.19

経営・マネジメント

革新的図書館はRFID(ICタグ)がお好き!

三宅 信一郎
株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

~ サービスサイエンス的思考法でビジネスモデルを探る ~ 最近公立図書館が、ICタグやITを駆使して、 昔のイメージを一新! 面白いですね。 行きましたか?

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■ 図書館新サービスを支えるICタグとIT(情報技術)

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◆記事では、公立図書館が、サービスの中身を様変わりさせている
という。 インターネット予約や、欲しい資料を探し出すレファレ
ンス機能を強化、蔵書管理機能の使い勝手が以前に比べぐっと良く
なったと以下の様に報告している。

◆2007年11月に浦和駅東口の浦和パルコの上階にオープンした、さ
いたま市立中央図書館は、この6月24日で開店以来の類計で200万
人を突破した。 この原動力は、インターネット予約システムの導
入であった。

◆東京葛飾区は新しい中央図書館をJR金町駅前に開設。 ICタグを蔵
書に貼付することにより、迅速な貸し出し・返却の自動化をRFIDシス
テムによって行うことで、利便性を高めている。

◆我々の調査でも、2008年6月に新図書館としてリニューアルされた
北区新中央図書館では、不正持ち出し防止機能をそなえたICタグを、
すべての蔵書に導入し、RFIDシステムによる盗難防止、貸し出し・返
却処理の効率化を図っている。

◆それに加えて、この図書館では、蔵書検索機能や、図書情報提供機
能の強化を狙った図書館総合情報システムを導入し、効率的で信頼性
の高い図書館業務を推進している。

◆RFID導入前のシステムでは、バーコードで1冊ずつ人が読み取って、
貸し出し・返却処理や蔵書点検作業を実施していたため、図書館職員
の負荷は非常に大きい状況であった。 

◆RFID導入後はすべて自動化されたために、作業効率が大幅に向上し、
結果として蔵書点検の一斉休館日をなくし、図書館利用者へのサービ
ス向上を可能とした。

◆重要な点は、こうした業務をRFIDやITの仕組みに置き換えたことで、
図書館職員である司書が、雑務から解放され、本来の姿である図書の
コンシェルジェたるべく、その知識や機能や能力に磨きをかける余裕
がうまれ、利用者に対するより良いサービスの提供を行うことを可能
にしたという点である。

◆こうした図書館の生まれ変わりへの動きの背景には、今までの図書
館に対する行政や地域住民の認識の低さ、図書館側からの広報不足か
ら「存続に対する危機的な状況」との認識が生まれていることがある。

◆このように最新テクノロジーを導入することで、図書館は単に「本
をタダで借りるところ」という旧来の単一イメージのサービスモデル
から、「新しいサービスを提供するところ」に着実に移行し、旧来の
モデルから脱却しようとしている。

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三宅 信一郎

株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

事業力強化・新規事業開発・創業支援コンサルタント 自動認識基本技術者 (JAISA:(社)日本自動認識システム協会)認定

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