縦のコミュニケーションが悪いと、メンバーは放し飼いにされている、放置されているという感覚に陥ります。それはそれで改善しないといけませんが、普通に上司が部下とコミュニケーションをしっかりとれば、改善はできますね。今日はなかなか着手されない、ななめの関係、横の関係についてお話しします。
ちょっと話しがそれますが、一時期、メンターが流行りました。いわゆる師匠ですよね。スターウォーズで言うと、ルークに対するヨーダ、オビ・ワンですね。
ただ、業務で直接からむ上司から、精神面の指導までされるのは、上司のキャパ的にも、また上司がライトパーソンで無い場合はリスクが大きいですね。
だからこそ、業務で直接絡まない人、ななめ上ぐらいの人がメンターになってあげて、ガスを抜くのか、精神的なケアをしてあげるのか、出来る場合は精神的成長を促してあげるのか、という役割を担ってあげるのがよいですね。
女性を特別視するわけではありませんが、職場のお母さん的な管理職の人がいたら、そういう人がメンター的になってくれると幸運ですね。
こういういわゆるメンター制度の導入をして、月に1回、喫茶店などで面談するような制度にすると、縦の関係だけの組織よりは、組織が安定します。
その次、今の時代、なかなか難しいのですが、横の関係の充実を促すと、非常にコミュニケーション密度の濃い組織が出来上がります。
儲かっている割に暇な会社だと、サークル活動や、部活動を充実させて、横の関係の活性化ができます。あとは、定期的に、同期研修、3年目~5年目研修などで、合宿などさせたりすると、勝手に仲良くなります。
でも、業務だけだと、なかなか横の人同士は仲良くなりません。
私がよくやっていたのは、バリデーションサークルや誕生会、週末の出来事報告ですね。組織も10人を越えると毎月誕生日の人がいるものです。その誕生会をやると、ケーキを用意するだけでも、意外と仲良しになってくれます。
そして、誕生日の人に「あなたが生まれてくれてよかった、なぜなら~」とみんなで誕生日の人に言います。そうすると、とってもテレますが、なぜか仲良しになっていきます。
あと、週末、みなさん趣味に没頭したりしていますし、寝ている人もいるかもしれませんが、プライベート報告を週次の会議、月曜日の朝の会議でやらせます。
そうすると、意外と共通の趣味が発見されて、仲良くなるものです。人は自分の好きなこと、趣味は嬉嬉として語るものです。そうすると、メンバーの意外な一面も発見されます。
なぜ、横の中のよさ、関係、コミュニケーションが必要か?と言いますと、横が助け合うと、生産性が単純に上がるからです。
毎日の業務では下らないと思えるような作業が山ほどありますが、そういうことで協力し合う組織としない組織では生産性がだいぶ違うんですね。そして、安定感もだいぶ違いますね。家族でいうと、横のコミュニケーションが兄弟姉妹のようになっていくというところなんです。
このあたりのことが充分実行されていれば、離職率は下がるものです。クライアントさんのケースを見てもそうですし、昔、私が見ていたチームの離職率は社内で一番低かったですし、派遣社員の方の満足度も高かったです。
私のように、毎日怒鳴り続け、説教する上司がいてもです。逆にみんなで私の説教を真似して、笑いにしていたそうです・・・。私は威厳がないですね・・・。
さて、今日は、たて、ななめ、よこ、のコミュニケーションについてご説明しました。マネジメントに関しては、今後も書いていきますので、お楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。