ビジネススクールに必ずしも通う必要はないが、ビジネススクールが必要な理由について引き続き考えてみたい。
○行動力(実行力)
○知力
○責任力
これらは全て相互に関連している。
行動力は能力や適性、知力は知識や情報、責任力は判断力、あるいは、先見性や人格に裏づけらてたものになるだろう。これらの力を育てるのがビジネススクールである。ビジネススクールを修了するためには、これらの力を一定以上身につけるか、あるいは、それらの重要性を理解することが要求される。これらの力を発揮するためには経験も必要になる。
組織において、これらの力を1人の経営者に求めることはできない。1人の経営者がどれだけ優れた力を持っていても、それより、仮に劣る力でも、それらを集結させた組織にはかなわないことがある。もっとも、個々の力を集結させる組織を作り得ない経営者は本当の意味で優れた力を持っているとは言えない。
組織が必要とする3つの基本的な力は、2人以上の経営者でしか分担し得ない。その分担の仕方は組織によって様々である。それが組織の個性にもなる。
役割分担をする経営チームに、ビジネススクールにおいて教育を受けた人材が1人くらいは必要であろう。何人かがビジネススクールにおける教育と同等の価値を持ち寄ればそれで良いということにもなるが、そのような経営者の独学、あるいは組織的な学習プロセスを支援するのは、やはり、ビジネススクールで学んだ人々、あるいは、ビジネススクール自体の役割であり、社会的な機能であり、また責任である。
そんなビジネスリーダーやビジネススクールが日本にも増えることを期待したい。
【V.スピリット No.98より】
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