今回は、ゲームを用いた研修(授業)の企画・教材開発業の第一人者である、エデュテイメントプラネット 代表の柳田善弘氏にお話をお聞きします。
具体的にはこれまでどんなゲームを作られましたか?
例えば、店長育成事業をされているコンサルティング会社様向けに、店舗運営を学べるゲーム。また、交渉を学ぶゲームとして、部品を売ったり買ったりしてロボットを作るゲームなどがあります。これは好評で、韓国の企業にもライセンス提供をしています。
新しくゲームを作る場合、どんなステップでお客様の要件をゲームに落としこんでいくのでしょうか?
まず前提として、何でもゲーム教育が優れているというわけではありません。研修全体の中で、手法としてゲーム教育が適切であると判断した場合に採用する、という考え方です。その上で、まず研修で何を教えたいのか、研修の目的と目標を確認します。その研修目標をブレークダウンし、これとこれはゲームを使った方がいい、これは後の講義にしましょうと決めていきます。そして、ゲームで具体的に何を学ぶかを詰めていきます。ゲームで何を学ぶかが決まれば、それを最も学んだ人が勝つようにゲームをデザインしていきます。
また、偶然性はなるべく低くします。なぜなら、必然的にゲームに負けた時の悔しさが大切で、何故負けたか振り返ることが重要だからです。ゲーム中の不条理なイベントによる盛り上げ等は楽しいですが、学びが浅くなる可能性もあるのでなるべく避けます。
実際に体験されたお客様からの声はどうですか?
先ほど述べたゲームならではの効果はもちろんですが、やはりゲームなのでとても盛り上がります。そのため、チームビルディングにもとても役立ったという声が多いです。ゲームをデザインする際に、いわゆるお勉強という感じのゲームではなく、夢中になって楽しく学べるということにも気を使っている成果だと思います。
ゲーム教育を軸として、今後の柳田さんの展望はどうお考えですか?
先程私たちのゲームが韓国の企業でも採用されているというお話をしました。海外の教育ゲームが日本で採用されている例は沢山ありますが、その逆はなかなかありません。今後は、Made in Japanのゲームをもっと世界の人々に使っていただきたいと考えています。私たちが創ったゲームによって一人ひとりが変わり、その結果として世界を変えていければと思っています。
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