消費者が購買行動をおこすための心の周波数について考えてみたい。
地震には小さな波動、中規模な波動、大きな波動がある。何を基準に考えるかにもよるが、我々が普段感じる地震は比較的小さな波動の地震である。神戸の大震災や新潟の中越地震などは比較的小さな強い波動によって引き起こされたものだと言える。
波動が大きい方が被害が大きそうだが、我々人間、あるいは、建物などが共鳴する波動を上回る波動の地震は人間には感じられないし、その影響もない。大きな波動の地震では、人が感じないのに高層ビルが損壊したりすることがある。
我々が地震を体感するのと同様に、消費者はそれぞれ「心の受信機」を持っている。消費者は、その受信機で受け止められる信号に基づいて行動する。
短い波長(小さい波動)の信号ほど心の受信機を振動させやすいが、その反面、「良い信号」、「好ましい信号」、あるいは「許容できる信号」として受け止めるられることが困難になるかも知れない。好き嫌いが明確になりやすいのが、短い波長の信号である。
ビジネス界ににおける小さな波長の信号の典型例は、音楽やファッションである。消費者はこれらの信号に対して直観的に好感をもったり、反感を感じたりする。
また、本来、各自が別々に信号を受け止めるはずの心の受信機はラジオのように、ある程度受け止める周波数を調整することができる。一部の消費者の好感を得た音楽やファッションが、一般に認知されるようになると、誰もがその波長に自分の心の受信機を合わせようする。このため結果的に音楽やファッションが爆発的な人気を集めることがある。その場合、ビジネスとして大成功となる。
一方で、短い波長の信号は短命であることが多い。次々に新しい種類の短い波長の信号が発信されるため、消費者は常に新しい種類の波長に乗り換えていくことになる。消費者の嗜好は流動的だが、一定の期間をおいて過去に流行した信号が再び支持されることもある。
このような短い波長の信号に対して、最も長い波長の信号となるのが、政治や宗教である。それらの信号は、常に発信されているが、日常、意識されることは少ないだろう。しかし、より長期的で持続的な影響を我々や我々の生活を取巻く環境に与えている。
これらに対して、企業活動は、短い波長の信号の管理も含む、中規模な波動の送受信だと言える。 (次回に続く)
【V.スピリット No.72より】
V.スピリット総集編4
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