報酬の対象には一般的な対象と個別対象がある。それらについて考えてみたい。
評価の難しさや複雑さもあって、一般的な報酬の対象と個別報酬の対象が区別されることなく、多くの社員に対して毎月一定の報酬が支払われることはある。
一般的報酬の対象に依存して働くと、収入は比較的安定するが、仕事の面白さややりがいに欠けるかも知れない。また、個別報酬の対象に依存すると、収入は不安定になるかも知れない。才能や適性によって多額の収入を得る人がいる反面、どんなに努力しても十分な収入を得ることができない人もでてくるだろう。
一般的報酬を受ける人でも、例えば、業務プロセスを飛躍的に改善する方法を考案するなどして個別報酬を得る機会はあるだろう。個別報酬を受ける人でも、会社に対する事務的な報告や顧客に対する義務など、一般報酬の対象となるような活動も求められるだろう。
「誰でも良い仕事」と「特定の誰かでなければ務まらない仕事」のバランスが必要である。それが報酬を増やし、中長期的に安定した収入をもたらすことにつながるようである。
中長期的な安定をもたらすのは「現状維持」ではなく、継続的な学習や成長、絶え間ない創意工夫である。一般的な活動と個別の活動によって中長期的な成長と安定を実現しなければならない。
それは個人だけの問題ではなく、企業・組織に対しても言えることである。
【V.スピリット No.50より】
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