答えがあふれる時代に、なぜ私たちは迷うのか

2025.10.29

組織・人材

答えがあふれる時代に、なぜ私たちは迷うのか

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

現代は「答え」に満ちた時代だ。 SNSを開けば誰かの意見が並び、AIに尋ねれば瞬時に解が返ってくる。 知識を得ることは、これまでになく容易になった。 しかし、不思議なことに―― これほど多くの情報を手にしても、私たちは満たされない。 「どう生きればいいのか」「何が正しいのか」と問いながら、 結局のところ誰かの“正解”にすがってしまう。

2.「答えを探す」人は、過去に生きる

答えを探すとは、「評価軸を外に置く」生き方である。
他人の正解、社会の正解、常識の正解。
そこに合わせれば、一時的な安心は得られる。

だが、安心は進化の代償だ。
他人の価値観に合わせ続ければ、思考は枠に閉じ込められ、
やがて創造性という筋肉は失われていく。

実際、組織でも同じ現象が起きている。
Korn Ferry社の「Workforce 2025調査」では、
41%の従業員がマネジメント層の削減を経験し、
43%が「上司の方針が整合していない」と感じている
という。
これは、リーダーが「答えを与える人」としての役割を
終えつつあることを示している。

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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